2010年5月17日

2010年5月16日京急線工事・施設調査(1) 糀谷編

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 2010年5月16日に京急蒲田駅付近の上り線が高架化された京急線の工事調査をしました。

 今日から5回に分けて、高架化された5駅の状況および高架化区間についてコメントしたいと思います。

 その(1)として糀谷駅の状況です!!

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写真-1:大鳥居~糀谷間状況1

 切換口付近の状況ですが、元々の線形が仮線化により曲がった感じになっていたので、綺麗な直線に戻った感じです。

 切換口付近は一部暫定構造なので、今後も若干の作業は行われるものと思います。

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写真-2:大鳥居~糀谷間状況2

 アプローチ部分の状況ですが、高架橋区間は高欄を含めて完成形のようですが、その手前の盛土区間は仮フェンスになっています。

 単線の段階では暫定構造なのか、それとも電架柱が仮なので、本設時に最終系の構造の施工が出来るのか、そんな感じかと思うのですが、どうなのでしょうか。

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写真-3:糀谷駅大鳥居方状況

 糀谷駅は対向式2面2線の駅となっており、今回は上り線が高架化されましたので、上りホームを使用開始するのが通常ですが、下り線位置に仮設ホームを構築して下りホームを使用することになりました。

 この理由としては、上り線だけが高架化された今回の段階で京急蒲田~大鳥居手前のシーサスまでが単線並列運転になり、糀谷駅は地上ホームからも高架ホームからも両方面の列車が使用開始することになるため、1つの改札口からいずれのホームへも行ける形にしたく、レイアウト上ホームを上下に並べることが移動においても案内面でも望ましかったという事がありましょう。

 工事的に見れば、上りホームは地上線のほぼ真上に位置しており、階段等を構築するスペースを確保し辛いという面もあったかもしれません。

 下りホームについても最終的に使用する階段ではなく、ホーム外側に設けた暫定階段を用いていますから、スペースがある側を最大限活用した施工計画になっているものと思われます。

 とにかく、特異な状況になりました!!

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写真-4:糀谷駅京急蒲田方状況

 仮設ホームは左側の本来の上りホームと比べて、約1両ぶん京急蒲田方に張り出しています。

 一瞬何故かと思いましたが、写真-3で分かるとおり大鳥居方のホーム端部は地上線で言うところの踏切上部あたりで、その部分は下りホームの構築が出来ていない訳でして、下り線自体が無い部分に仮設ホームは設けられなかったための対応という事です。

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写真-5:糀谷~京急蒲田駅間状況1

 糀谷から京急蒲田にかけては、上下線とも軌道敷設まで完了しているため、あたかも完成状態にあるみたいです。

 架線が張られていないくらいかな?

 ちなみに他の高架区間と比べて見た目の印象が異なるのは、軌道構造がラダー軌道だからでしょうか。

 ややゴッツい感じかなぁ。

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写真-6:糀谷~京急蒲田間状況2

 ちょうど駅間に位置するシーサスです。

 シーサスの先から左側の線路がアプローチ区間となっていて、極力シーサスの位置を京急蒲田に近づけたことが分かります。

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写真-7:糀谷~京急蒲田間状況3

 左側のアプローチ区間も含めて京急蒲田駅手前までは直線になっています。

 左側の高欄のブルーのラインが高欄に合わせて引いてあり、概ね一定の勾配で上層に進んでいるのが分かります。

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写真-8:糀谷~京急蒲田間状況4

 高架化されても、この区間の曲線は従来と同様です。

 この区間においても左側の線路位置は位置的にラップしていません。

 南側の線路を高くする側にして敷地内で限界まで南側に配置しているのは、北側範囲に対して日照的な対応をしている設計なのかなと感じた次第です。

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写真-9:糀谷駅全景

 続いて糀谷駅の施設をチェックしてみましょう。

 前述の通り、下り線部分に仮ホームを設けて、暫定上りホームとして使用しています。

 本設の階段やエスカレータは設置位置が地上施設に干渉するため、構築がこれからの状況になっており、仮囲いにて囲われています。

 上りホーム側は未使用のため、下りホーム側は仮ホームにて拡幅しているため、大き目の仮囲いになっています。少しでも工事スペースが確保したいのでしょうね。

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写真-10糀谷駅待合室状況

 台形形状でガラスを多用している格好良い待合室が設けられていました。

 既に利用されている施設になってますね!!

 ついでにLED案内版ですが、上り方向も下り方向も記載されている行先部分はシールなので、最終状態は目隠しされているのでしょう。

 列車は3列車表記という事で、現行の暫定使用状態において、日中時は通過列車があっても上り方向と下り方向が1列車ずつは表記されるようになっています。

 品川方面も横浜方面も羽田空港方面もエアポート急行なので、種別を意識するのではなく行先まで意識が向くようになっているのは、配慮したのかたまたまなのか・・・

 これで特急だの急行だのあったり、8両だの4両だのでは混乱しますよね。

 そう考えると、やむをえない設備的制約のある中、かろうじて何とかなりそうな状況といった印象です。

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写真-11:エレベーター状況

 下り仮設階段脇にエレベーターが設置されています。

 見た目の通り仮設でありまして、現行形態のために設けられたものですね。

 ホームから見ると結構便利な位置ですが、地上ホーム側は改札側から見えない場所になっています。比較的狭い地上ホームを進んでいくルートしか無いのはやむを得ないところでしょうか。

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写真-12:地上ホーム階のLED案内版

 地上ホームのLED案内版も高架ホームと同じものです。

 3列車表記ですが、この写真の通り3列目は列車接近時は注意表記になるようです。他にもお知らせとか流れるのかもしれません。

 で、このLED案内版が高架ホームへの階段の手前に位置していることから、地上ホームの案内なのか、高架ホームの案内なのか分かりにくいなぁというのが個人的印象。

 行先が高架ホーム同様全方面記載という事も、あっては居ますが分かりづらい面があるように感じます。

 また、このLED案内版が後ろの2番線の案内看板を隠してしまっていることも、分かりづらさを増長させているのかなぁ~というのが正直な感想です。

 手前の柱や階段脇の明示など、分かりやすくしようという感じではありますが、もう少し改善がされたら良いなぁと思います。実際行われるんじゃないでしょうか。

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写真-13:改札口脇のLED案内版

 改札口通路脇の壁に、高架ホーム、地上ホーム両方の案内があります。

 これを見れば先発の番線が分かる寸法ですが、駅構造が浸透するまでは効果が発揮されないかもしれないなぁと思ったり。

 ここが今回の上り線切換の施設的な「キモ」だなぁと思った次第です。