2010年5月16日京急線工事・施設調査(4) 梅屋敷編
2010年5月16日に京急蒲田駅付近の上り線が高架化された京急線の工事調査をしました。
その(4)として梅屋敷駅の状況についてコメントします!!
梅屋敷駅の京急蒲田方はすぐさま下り線が上りアプローチ区間に入る形になっています。
そのため、糀谷方と同様に駅間に上下線間の渡りが設置できる余裕は無く、実際設けられていません。
空港線内の一部区間が逆線走行するような運行形態はあくまで空港線のみに留めるという事なのでしょうね。
考えてみればそりゃそうかって感じかな・・・
梅屋敷駅は対向式2面2線の構造で、ホーム有効長は6両です。
もともとは4両しかなく、6両編成はドアカットで対応していましたが、今回の切換で上り線についてはドアカットが無くなりました。
詳しくは後述しますが、上りホームから地上階へ降りる設備が設けられず、駅周辺の用地スペースがある下り線側にあったことから、下り線側施設を暫定的に使うべく、糀谷駅と同様に仮設ホームを下り線部分に設けて、仮上りホームとして使用することになりました。
梅屋敷~大森町間についても下り線は軌道敷設まで完了していました。
やはり渡りは無いようですね。
以前より線形が良くなっている事が分かります。
工事が完了したらキビキビ走るようになったりするのかな?
今は残念ながら工事支障を踏まえたスジになっていて、工事前と同様という訳には行かないですからねぇ~。
もちろん、そのような中で頑張ってダイヤを組んでいる事はスジから分かる訳でして、どうしても工事完成のダイヤに期待してしまいますよね!!
梅屋敷駅の仮設ホーム状況です。
下り線部分を完全に覆う形になっています。
ホーム上の案内版等はあくまで下り用の施設そのままという形を取っているため、ホームだけが張り出しているような感じで、良く言えば開放的と言えましょうか。
下りホームを上りホームとして転用するという方法を取ったため、他の直上高架区間駅では設置できなかったエスカレータが一部使用でき、利用できるのが特徴と言えます。
最も起点方にあるエレベーターです。
白とピンクのパネルは駅の壁と同様の色使いで一体感がありますね。
ピンクを使ったのは「梅」屋敷だから??
ホーム中央部に位置するエスカレーターです。
上下あわせて2基が設置されています。
エスカレータから待合室を挟んで階段が設置されています。
いずれもコンコースに向かう向きで設置されているようですね。
エスカレータと階段が合流した部分がコンコース階になりますが、コンコース階の構築は地上線がある限り構築できませんので、当面駅外側スペースに張り出した接続階段を介して、地上ホームに上り下りすることになります。
上記接続階段は下りホーム上にはまったく支障しない形で設けられていることが分かります。
この構造が可能だったことが、梅屋敷の施工計画の上で大きかったのではないかと感じる状況であります。
上りホーム側も下りホーム側と同様にホーム上のコンコース階となる鉄骨組みと階段桁は構築されています。
今後地上上り線部を撤去すれば、別ラッチの形で上り線側ホームを使用する形には出来ますが、どうなるのか、気になるところです!!