2010年9月 4日

京成本線2010年7月17日改正ダイヤを分析する!! (4) 夕ラッシュ時

100904.jpg

 京成本線2010年7月17日改正ダイヤの夕ラッシュ時ダイヤについて分析したいと思います。

 夕ラッシュ時ダイヤについては、従来から30分サイクルベースのダイヤを組んでいましたが、新ダイヤにおいても同様のパターンを組んでいます。

 朝ラッシュ時同様、金町線分離な伴う変更が主であり、京成高砂~成田空港間は時刻修正程度の変更ですが、少なからず変更箇所もあるので、それらをピックアップしつつコメントしたいと思います。

100904_01.gif
図:京成本線夕ラッシュ時ダイヤ

 旧ダイヤといっても2ヶ月前の5月16日改正ダイヤとの比較ですが、以下の点が挙げられます。

====================================

 1)快速特急の行き先変更(一時間あたり成田空港行3本、成田行3本は変更なし)
 2)全体的にスジが1~5分程度遅くなった(特に成田~成田空港間)。
 3)京成上野口の快速が3本から2本に削減、普通が12本から10本に削減。
 4)アクセス特急が京成上野~京成高砂間に2本新設。
 5)快速が千住大橋に停車(普通と緩急接続)

====================================

 1については、高砂18:15~19:15の1時間帯で比較していますが、旧ダイヤにおいても新ダイヤにおいても成田空港行と成田行が交互設定ではありません。

 いずれも運用上の調整といった雰囲気を感じます。新ダイヤは特に成田スカイアクセスとの絡みで空港付近のスジに制約が生じているようですので、その調整上の変更というニュアンスかと思います。

-----

 2については、新旧スジを並べて比較すると良くわかります。朝ラッシュ時も京成高砂付近で余裕を見るため2分程度余裕を見た形になりましたが、夕ラッシュ時に関しては特に高砂付近に限定せず、京成高砂~成田間で全体的に1~2分程度所要時間が増えています。

 さらに成田~成田空港間はスジが寝ている列車が複数存在しており、下り列車のスジだけ見ると制約が見えにくいですが、おそらく上り列車を含めて成田スカイアクセスとの調整が発生しているものと思われます。

-----

 3については、ダイヤパターンの変更という意味では最も大きな変化になりましょうか。

 快速が3本から2本に削減されたことについては、削減された列車が高砂まで快速として走り、普通に種別変更するイレギュラー列車だったため、運用上整理が出来たため削減したという感じでしょうか。成田空港行と芝山千代田行がきちんと維持されましたし、元々高砂行は続行ぎみの設定でしたので、アクセス特急新設と合わせて捉えれば特段不便にはなっていないと捉えられますね。

 普通は本線系統と金町線系統が交互に6本設定されていましたが、金町線系統廃止に伴い京成高砂行が2本少ない4本設定され、2本減に留まりました。アクセス特急新設が2本ですので、編成両数増加して優等スジに譲ったという感じでしょうね。これも特段問題ないでしょう。

-----

 4については、30分間隔に2本のアクセス特急が設定されました。いずれも高砂で本線方面の快特に接続しており、従来の快速の機能を維持しつつ、押上線方面から設定できなかったアクセス特急を新設した形になっています。

 時間帯ごとに運転系統が異なることの是非はありましょうが、押上線のリソースをアクセス特急に割けず、一方で成田空港方面の優等を設定できない上野口に優等を設けられたメリットは大きく、これはこれで良いんじゃないかなと思っています。

 個人的には注目したい時間帯・ダイヤパターンです!!

-----

 5については、必ずしも停車させなければなせない状況では無かったと思いますが、普通が2本削減されたことと、快速の機能はアクセス特急が一部引き継いだこともあり、利便性向上策として良いと思います。

 千住大橋で緩急接続する設定になっており、比較的利用の多い関屋、堀切菖蒲園、お花茶屋という日暮里から遠い駅の利用者が快速を利用できることになりますから、乗り換え利用も少なからずあるものと思います(今度見てみます)。

 この停車がもう少し先の何かを見据えているような気がしないでもありませんが、とりあえずこんなところで!!