2010年10月22日京急羽田空港国際線ターミナル駅施設調査(2)
2010年10月22日に京急空港線の羽田空港国際線ターミナル駅の施設調査を行いましたので、報告します!!
3回に分けて、上下ホーム、昇降設備関係他を見ていきたいと思います。
その(2)として、昇降設備関係と上りホームへの改札口付近状況です!!
京急の国際線ターミナル駅施設のレイアウトが分かりやすく示している構内図です。
この構造を見て感じたことは、地下にホームがあることから立地条件的に東京モノレールに劣る部分を可能な限り配慮したという事でしょうか。
駅・ホームまでカート使用をOKするという部分も、荷物が重くて移動が大変ということに対する対応だと思いますし、1駅だけのホームドアというイレギュラーな運用にも関わらず採用してまで導入したというところに、意気込みというか危機感があったのかもしれないなぁと思ったり(考えすぎ)。
到着ロビーに居る京急かモノレールか決めていない利用客に対して、ロケーションリスクを無くすため、改札口の配置をモノレールと同様の条件で配置したりしている部分が上手いと言えば上手いですね。
下りホームの改札口は地下に配置させることで、施設内のラッチ外部分を増やし、昇降設備等による移動の途中に営業設備を配置しているのもなかなかです!!
上りホームの改札口全景でして、4列プラス有人という状況です。
構造上柱が真ん中にでーんとありますが、案内板としての役割を果たしており、これはこれで良い感じなのかもしれません。
この有人カウンターとは別に案内カウンターがあり、外国語対応もされているようでして、不慣れな方も安心して乗れそうです。
モノレールに比べると運行形態が複雑なので、案内施設をしっかり配置するだけではなくソフト的な対応もしているという印象です。
自動券売機は3台あります。
東京モノレール2階部分は4台ですが、こちらは上り専用ですから、バランスはちょうど良いのかなという感じでしょうか。
主要駅への運賃が英語で分かりやすく書いてあるのが印象的です。
トップの写真が3階~2階、2階~B2階間を結ぶエスカレーターの状況です。
写真-4は3階出発ロビー階から見るエスカレーター状況です。
構造上3階から京急線に乗るケースもありますので、案内はしっかりあります。
真ん中の柱の奥がエスカレーターで下りはそのうち1基になっており、2階を中継してB2階に降りれる構造です。
基本的に下りホーム側の施設なので、上り利用が多い前提の構造ですが、あらゆる移動に対応して昇降設備が整備されていることが分かります。
柱右側の通路を奥に進むと、3階、2階、B2階の間を移動できるエレベーターがあります。
前述のとおり、3基のエスカレーターがあり、2基が上り、1基が下りです。
一番右の上り1基は出発ロビー3階直結になっており、残り2基は2階をいったん中継する形で配置されています。
B2階から3階までの移動ですから、さすがに長いと思えますが、直結構造なので遠いという感じではないです。
下りホーム側のエレベーターはラッチ外の設置になっており、堂々の4基設置です。
エレベーターは比較的サイズの大きいものになっており、カート利用を考慮したキャパになっていることが分かります。
4つ並んでいるので、センター・オブ・ジ・アースのテラベーターみたいだなぁと思ったのは秘密・・・
続いて上りホーム側のエレベーターですが、こちらはラッチ内設置で2階~地下2階間の移動用でして、下りホーム側と同じ構造のものが3台設置されています。
下り側4台より少ないですが、ラッチ内専用であることと、列車に乗る側の施設という事で、集中利用が下りほどではないことや、スペースの関係で決まったものと思われます。
カート使用を前提としているためか、レイアウト上改札から近く、最短距離でホームまで移動できることから、便利な印象です。
3台あるので待たずに利用できそうですから、カート利用でなくとも使う人は居そうですね。
上りホームへのエスカレーターは改札口から少々の通路を歩いていくことになります。
エスカレーター自体をもう少し改札側に近づけられたら・・・と感じましたが、よくよく周囲を見ると道路をオーバーラップしているんですね(この通路は2階)。
しかし、ホーム上において、エスカレーター利用者とエレベーター利用者とうまく分散する形になるので、これはこれで良いのかも。
カート利用エリアに人が集中しませんしね。
上りホームへのエスカレーターは2階から地下2階までの長さですので、やはり長いです。
この長さを分かっていたら、エレベーターを利用する人も増えるかもしれませんね。
エレベーターも実際に使ってみましたが、快適でした!!
その(3)に続きます!!