2010年10月4日TX秋葉原駅新設エスカレータ調査
2010年10月4日にTX秋葉原駅新設エスカレータ(9月24日から使用開始)の施設調査をすることが出来ましたので、周辺施設と合わせて報告したいと思います。
新設されたエスカレータは最も頭端部に新設された形で設けられました。
この背景として、最も起点方に設けられたコンコース階へのエスカレータの利用率が低いため、混雑分散の観点で利用しやすくする形にしようという事でしょう。
利用率が低い理由は、ホームから中継フロアまでエスカレータで上がった際に、当該エスカレータが通路の奥で折り返す形になり、視覚的に見えないのと移動距離が長いことが敬遠されていたものと推測されます。
そのため、当該エスカレータに直結させる形でトップ写真の通り新設のエスカレータを設けました。
ホーム端部の設置ですが、先頭車両からは利用しやすくなっており、おそらく新設効果が発揮されるものと推測されます。
以下、詳細コメントです!!
2人用幅タイプのもので、ホーム階という事もあり、構造上必要な側壁を窓を設けるなど景観に配慮した設計になっているようです。
ホーム端部より奥なのに、こだわる理由は・・・ 後で書きます。
左側は若干のスペースがありますが、奥に業務用の扉があるため、何らかの駅務施設があるようですね。
もともと通路だった部分に新設したこともあり、極力通路幅を支障しないような構造にするとともに、袖壁をガラスにして景観に配慮するなど、なかなかのデザインです。
壁側の通路を確保していますし、構内流動など色々と考慮した感じで位置を設定したように思えます。
今回新設されたエスカレータと、既設の改札階へのエスカレータの位置関係ですが、写真-3の通りUターンする形では最短距離になるような位置関係になっている事が分かります。
改札階への階段もあることから、その流動とエスカレータの流動が干渉しないよう、今回新設したエスカレータ脇に細くとも通路を維持したことが読み取れます。
今まで頭端部側を気にしていなかったのですが、今回エスカレータが新設されたことを受け、周囲を見てみると、幾つか今後の改良を踏まえた形跡があることが分かりました。
単的に言ってしまえばホーム延伸という事なのですが、地下函体は簡単に改良できるものではありませんので、8両ぶんの改良は出来るようになっていることが構造から伺えます。
次にホームの延伸ですが、頭端側を望むと2両分は延伸できそうで、余裕をみるならつくば方に多少延伸する形で対応できそうです。
で、今回のエスカレータ新設した周囲は将来のホーム構造を見越したかのようにホーム桁鉄骨が組まれていることが分かります。
時期は分かりませんが、考慮しているという事でしょう。
1番線側はエスカレータが近いこともあり、ホーム幅が取れないことから、エスカレータ構造の脇に基礎を先行して構築したり、鉄骨の先を出したりしています。
こちらも今後を見据えた構造になっていると言えますね。
引き続き駅改良工事が行われているので、機会を見て確認したいと思います。
以上です!!