2010年12月 5日

2010年12月5日京王線臨時ダイヤをチェックする!! (1)

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 京王線の笹塚駅引上線の有効長を延伸するため、分岐の移設工事が進められてきました。

 本日12月5日はそのうち最大のポイント(洒落じゃないよ)となるシーサス機能移設というタイミングでありまして、引上線の使用を停止するため、京王新線の新宿~笹塚間の運転本数を間引く臨時ダイヤを設定しての工事が行われました。

 工事そのものは別途報告させて頂くとして、この臨時ダイヤの概要を調査してきましたので、複数回に分けて報告させていただきたいと思います。

 その(1)として、新線新宿と笹塚の状況です!!

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写真-1:新線新宿に掲示されていた臨時時刻表1

 京王新線駅には、一日限りの臨時ダイヤのため紙ベースの時刻表が掲示されていました。

 設定本数が概ね70%と告知されていましたが、概ね毎時6本ベースのダイヤになっていることが分かります。

 10分サイクルベースの京王線ダイヤに合わせるため、京王新線内は20分に3本設定されていても運転間隔に偏りがあったので、本数を2/3に間引いても概ね10分間隔になったのは、幸いという感じです。

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写真-2:新線新宿に掲示されていた臨時時刻表2

 今回の臨時ダイヤ変更は運転列車を見た場合、あくまで京王新線の新線新宿~笹塚間のみなので、都営新宿線方面は時刻変更が無い旨の掲示がされていました。

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写真-3:新線新宿折り返し列車は通常の倍に!!

 笹塚の折り返し線が使えないため、間引きの毎時3本の列車は新線新宿で折り返す措置をとりました。

 残り半数の笹塚行は京王線の桜上水まで回送する措置をとりました(後述します)。

 もし総ての笹塚行を回送措置できるなら、臨時ダイヤを設定せず回送で対応したかったと思うのですが、それが出来なかったのは現行の京王線ダイヤに回送6本を設定するバッファが無かったと見ています。

 極力時刻変更を生じさせないとなると、新線新宿折り返しを設定するという判断だったのかなと思います。

 んで、その新線新宿での折り返しですが、通常折り返している列車の折り返し間合を短くして、もう1本の折り返しバッファを生み出しているようで、すばやく折り返せるように都営の運転士さんを配置して対応していました。

 引上線使用状況ですが、

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 新宿止まり着(9:16:37) →引上線へ(9:17:07) →引上線着(9:18:30)
→引上線発(9:23:50) →新宿入線ホーム着(9:25:00) →新宿発(9:25:20)

 新宿止まり着(9:28:10) →引上線へ(9:28:55) →引上線着(9:30:07)
→引上線発(9:34:00) →新宿入線ホーム着(9:35:00) →新宿発(9:35:57)

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 こんな感じの動きでした。

 元々の到着・出発設定を活かした感じで、ホーム滞在時間が短かったのが印象的でしたね!!

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写真-4:笹塚駅の引上線状況

 引上線の工事箇所を囲うようにネットが覆われ、渡り線を走る新線←→京王線間列車と工事範囲を明確に区分しています。

 この状況から日中時作業するんだなぁという事はイメージが出来たものの、到着した時点ではまったく工事の気配が無かったので、「あれ?工事しないの?」って思ったり・・・

 配線状態が先日確認した状態のままだったので、これからだという事は後で分かりましたけどね。

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写真-5:笹塚駅の信号機状況

 工事に伴い使用しない信号機にはバッテンマークが取り付けられていました。

 生きているのは京王線本面の出発信号だけですね。

 バッテンマーク部分も点灯はしていたので、回路的にはなんらか動いてたのかもしれません。

 信号関係は詳しくないので、言及は避けておこうかな・・・

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動画:引上線工事状況を下り列車から望む!!

 急行は所定のスジで運行していますが、概ね10分間隔で対となる普通は、京王線ダイヤに回送スジを設定するバッファが殆ど無いこともあり、急行との続行スジとなり上下とも笹塚駅に7~8分停車する形になっていました。

 20分サイクルダイヤのうち準特急と普通は10分間隔の設定のため、起点区間において停車駅の差だけスジがずれている急行と快速の違いこそが回送バッファであるという事がよく分かる設定です。

 平日夕ラッシュ時の毎時21本ダイヤも、2本ある急行スジをずらす事で普通スジを生み出しており、そこが現行パターンのキモなのでしょうね。

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 下り急行で引上線部分を望んだ動画をUPします!!

 工事関係者さんが集まっていたので、これから工事が始まるんだなという事が分かりました。

 まぁ、先に桜上水の回送状況をチェックしておきましょう。

 その(2)に続きます。