昔の時刻表を見てみる!! (3) 京阪時刻表S59.3.29改正版
最近手に入れた古い時刻表を3回に分けて見てみたいと思います。
ラストその(3)として、京阪時刻表S59.3.29改正版についてです。
京阪については最近の動きしか知らず、昭和の時代の頃なんてさっぱりです。
そのため、ネットでこの時刻表の前後時期のことを調べたところ、1980年に守口市~萱島間の複々線化、1983年に600Vから1500Vへの昇圧を行い、その数か月後、このダイヤ改正となります。
この改正内容は調べてもわからなかったのでコメントできませんけれども、おそらく昇圧によって編成増強や輸送力の改善が行われてものと推測します。
淀車庫第二期工事完成という部分もダイヤに影響を与えているのかもしれませんね!!
現行の列車種別、停車駅とは大きく異なりますが、長らく継続してきたパターンということもあり、記憶は鮮明に残っています。
オイラにとって知らなかった部分は、宇治線直通の急行が設定されていたことくらいかなぁ。
元々は朝ラッシュ時にも宇治発三条行の直通急行もありましたが、本線区間での輸送力の問題で1980年に廃止、夕ラッシュ時もこの段階では設定されていますが、1989年に廃止ということのようです。
特急の華々しい時代ですね。
京阪間ノンストップ京橋~七条間35分という表記が眩しいです!!
手元にある時刻表を見比べてみると(上下速いほうで記載)
1984 三条~淀屋橋間46分 七条~京橋間35分
1993 三条~淀屋橋間45分 七条~京橋間33分 出町柳~淀屋橋間48分
2000 三条~淀屋橋間47分 七条~京橋間36分 出町柳~淀屋橋間50分 ※2駅停車増
2003 三条~淀屋橋間49分 七条~京橋間39分 出町柳~淀屋橋間53分 ※2駅停車増
2006 三条~淀屋橋間50分 七条~京橋間39分 出町柳~淀屋橋間53分
2009 三条~淀屋橋間51分 七条~京橋間39分 出町柳~淀屋橋間54分
ざっくり見ると、中間駅の停車駅が増えた分だけ所要時間が増えているものの、京阪間の数字を七条~京橋と見るならば、1984年比で4駅増で4分増に留めているんですね。
延長運転や、2扉車使用のため停車時間のバッファ確保など、停車駅増以外のファクターも増えて、所要時間は増方向にありますが、走り自体は以前と同様なのだなと再確認。
そういう意味では頑張っているなぁと感じます。
現行のダイヤパターンが相当手堅いため、今後も似たようなダイヤが維持されるものと推測されますが、良い意味での変化も期待したい感じではあります。
すぐにどうこうという事ではなくてね!!
日中時は長らく続いていた15分サイクルに特急1、急行1、準急1、普通2のパターンですね。
よくよく見ると準急が枚方市までの運転になっています。
樟葉まで延長されたのは1987年とのこと。
前述の停車駅の部分で気になった宇治線直通急行のダイヤを見てみました。
三条~中書島間で緩急接続などはなく、中書島で大阪方面の普通に接続するパターンですね。
宇治線直通だけでなく大阪方面の輸送をも担う設定になっていた事が、その後の本線準急樟葉行への機能シフトに繋がることになったのでしょうか?
色々と歴史がありますね!!
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今回はこれにて終了。
また古い時刻表が手に入ったらチェックしたいと思います。