京成線1983年10月1日ダイヤ(120分サイクル)を作成してみた!!
先日古本屋で京成電車時刻表第3号(S58.10.1改正)を手に入れました。
スカイライナーが30分サイクル、一般列車が40分サイクル基調の完全120分サイクル時代のダイヤという事で、現行ダイヤ以上に複雑であったとされるパターンについて、実際にダイヤグラムを作成してみました。
以下、ダイヤグラムです!!
図:京成線1983年10月1日日中時ダイヤ(12:00~14:00)
現行ダイヤとは種別も停車駅も駅名も異なるので、まずは概要を整理しておきましょう。
<列車種別>
◆スカイライナー 30分間隔 京成上野~成田空港間運転
停車駅は日暮里(上りのみ)、成田(下りAMの一部時間帯、上りPMの一部時間帯)
◆特急 40分サイクルに1本 京成上野~成田空港間運転
停車駅は日暮里、青砥、高砂、小岩、八幡、東中山、船橋、谷津遊園、津田沼、
八千代台、勝田台、佐倉、成田、成田空港
◆急行 40分サイクルに3本 京成上野~成田、西馬込~成田空港・佐倉間運転
停車駅は日暮里、町屋、千住大橋、堀切菖蒲園、(曳舟、立石)、青砥、高砂、
小岩、国府台、市川真間、八幡、東中山、船橋、センター競馬場前~成田空港間各駅
◆普通 40分サイクルに4本、京成上野~大久保、京成千葉間運転
◆押上線~小岩間系統 40分サイクルに4本 京急線~高砂・小岩間運転
◆押上線~金町間系統 40分サイクルに2本 押上~金町間運転
<現行と異なる駅名:上記ダイヤ記載分>
・センター競馬場前→船橋競馬場
・谷津遊園→谷津
・成田空港→東成田
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作成してみて感じたことは、スカイライナーの30分サイクルであることと、都営線直通系統が20分サイクルであることがダイヤ構成上の格子になっていることでしょうか。
一般列車は40分サイクルとしていますが、実際には30分サイクルのスカイライナースジの影響を受けて40分前後といえないほどのバラつきも部分的にはあります。
まぁ、一応40分前後のサイクルの中に一定の行先パターンの列車が入っているので、それをして40分サイクルという言い方になるのかなと思います。
120分サイクルが構築出来ている理由として、急行の停車駅である小岩と市川真間をスカイライナー待避駅として駆使して、極力一般優等のサイクルを崩さないようにできている事が挙げられるでしょうか。
上りは一部運転間隔のバラつきが出てしまっていますが、普通の運転間隔もそこそこのバラつきに収めているので、これはこれでアリかなぁと。
工事の関係か青砥の折り返し設備が無く、押上線の普通が高砂もしくは小岩まで設定されているのですが、基本的には交互運転なのが一部崩れていたりして、関係列車スジの影響回避のためにパターンずらしをしていることが伺えます。
このダイヤには当時の設備的制約のなかでの苦労・工夫というものが何となく見えてきますね!!
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最後に個人的な感想というか余談ですが、谷津遊園って結構な遊園地だったみたいですね。
年齢的には行こうと思えばセーフな世代ですので、一度行ってみたかったなぁ・・・特急で(笑)!!