京王線の新宿駅折り返しダイヤ設定を確認する!!
京王線のダイヤが9月23日に改定されていたのは知っていましたが、中々時間が取れなくてダイヤ作成が滞っていました。
最近工事調査やら利用状況調査をやっていることもあって、ダイヤも作成しておこうかなと日々チョコチョコ作成していた訳ですけれど、実は結構ダイヤが変わっていることに気づきました。
3月11日改定ダイヤがベースになっているので、3月11日改定段階で知っておくべきだったのでしょうが、早朝準特やら夕ラッシュ時の増発に目が行ってしまい、後は時刻修正程度だと思い込んでしまったのでした・・・
ということで、近日公開できる見込みですが、今日は新宿駅のダイヤ上の折り返し設定についてピックアップしてコメントしたいと思います!!
9月23日改定ダイヤ(=3月11日改定ダイヤ)において新宿の折り返し設定が変わり、従来は優等と各駅停車は運用が分かれていたのがごちゃ混ぜになりました(その結果各駅停車の半数が10両化されたことは記憶に新しいと思います)。
そのあたりをダイヤ面から見ていきたいと思います。
調布駅付近連続立体交差事業の進捗により、所要時間の見直しを行った2006年9月ダイヤ改定分からの掲載です。
時刻表では秒単位の記載がないため、ある程度推測で引いている部分があります。
その点はご了承ください。
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<2006年9月1日改定ダイヤ>
特急は特急、準特急は準特急、快速は快速、各駅停車は各駅停車で折り返すパターンになっていました。
特急と準特急は約6分、快速は約8分、各駅停車は約5分の折り返し設定になっています。
これを基本として、この後のダイヤ改定・修正でどのように変化したかを追っていくことにしましょう。
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<2010年3月19日修正ダイヤ>
この改定は以下の2点が修正要旨でした。
1)定時運行確保のため、所要時間の見直し
2)日中時間帯の快速と相模原線各停の10両化
相模原線で新型ATCが導入されたため、その対応かなぁと当時漠然と捉えていていました。
相模原線内の時刻修正もありましたし、スジに余裕が出ていましたしね。
もう少し掘り下げておけば良かったのですが、基本的なダイヤパターンが変わっていなかったため、時刻修正レベルなんだろうなぁと捉えてしまった訳ですが、改めて考えてみると結構変わっていることに気づきました。
上記のとおり新宿の折り返しだけ見てみると、笹塚で急行に接続していた各駅停車のスジが1分ずれているだけの小変化ですが、相模原線内の上下列車のスジに余裕を持たせたため、橋本における折り返し時間が従来通り確保することが不可能になり、急行が線内各駅停車、線内各駅停車が急行として折り返す対応をとりました。
その結果が上記修正要旨の相模原線各停の10両化の真相だったと。
スジが見直されるのであれば、上下のスジをずらして調整するという方法もありましょうが、調布駅における相模原線内各駅の本線上折り返しの間合確保の観点で調布における上下列車スジの時刻を弄ることが困難なため、相模原線内の調整でやりくりするしかなかったものと思います。
その結果、新宿における変化も小規模だったということかと思います。
ちなみに各駅停車の時刻が1分遅れたのは、急行のスジ見直しにより急行の笹塚駅発時刻が1分繰り上がったため、各駅も繰り上げたかったところでしょうが、折り返し時刻が確保できないため接続をやむなく放棄し、接続しないならば折り返しに余裕を持たせようといった感じかと思います。
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<2011年3月11日改定ダイヤ>
東日本大震災の発生により、実質運行した日が1日に満たなかったダイヤですが、こちらも改めてじっくり見ると、変化が少ないと思われた日中時間帯も変わっていることに気づきます。
この改正の目玉は早朝準特の設定、夕方の増発、深夜帯の改善だったため、日中時はノーチェックでした・・・
日中時の各駅停車の半数が10両化されるという部分をもう少し気にしていれば・・・って感じ??
新宿駅の折り返しについて、上記ダイヤで分かる通り、特急が快速、快速が特急、準特急が各駅停車、各駅停車が準特急として折り返す設定に変化しました(各駅停車の半数10両化はこれが理由)。
京王線における新型ATC導入が迫っていたことから、この時点でスジを新型ATC対応にしていたのかな?と思ったのは、京王線のスジに余裕を持たせていたことが挙げられます。
調布工事関連の徐行はもう盛り込み済みなので、上下とも所要時間が若干伸びているのは、先の相模原線の時と同様と捉えればそうなのかな?と。
この上下列車の所要時間増が、調布駅の相模原線折り返しの関係で新宿口に影響を与えることになってしまい、折り返し時間確保の観点で運用変更を余儀なくされたと捉えるのが自然でしょうか。
特急と準特急の折り返しは何とか従来の6分をキープすることが出来ており、余裕という観点からするとこれはこれでアリかなぁと思うものの、2番線の快速発車から各駅停車の到着がタイト(この各駅は笹塚で時間調整しています)であったりと、決してベストというパターンではなく、あくまで暫定なのかなと感じさせる部分はあります。
一方で、下りにおける急行と各駅停車の笹塚接続が復活するなど、やはり出来る事なら接続させたかったという事なのかなと思った次第です。
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<2011年7月1日修正節電ダイヤ>
東日本大震災の影響により臨時ダイヤとなっていましたが、夏季の節電を目的としたダイヤが設定されました。
都営線直通列車を急行から快速に、急行を新宿発系統に変更するなどの見直しが行われました(急行は相模原線内各駅に停車)。
各駅停車の車両編成短縮も節電目的で実施することから、折り返しが優等列車と共通運用になっている従来パターンであると上手くなく、スジの見直しが行われています。
急行が相模原線内各駅であることから、相模原線内各駅停車の設定は無く、調布におけるダイヤ設定上の制約が緩和されている状況ではありましたが、従来スジと大きく変えるのは得策ではないと判断したのか分かりませんが、上り列車の調布~新宿間のスジを見直すことにより、新宿における折り返し時間を確保する対応がとられました。
準特急(特急も準特急になりました)のスジが2010年3月19日修正ダイヤレベルになったのは、急行が新宿折り返し系統になったため、タイトな快速スジの後追いをする必要が無くなったこともありますが、短期間採用のダイヤということもあり、新型ATC対応スジを放棄したのかなと思っています。
新宿における折り返しは準特急が6分、急行が8分、各駅停車が4分という設定で、やや各駅停車が厳しいですが節電ダイヤという事で良しとしたのかなという感じですね。
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<2011年9月23日改定ダイヤ>
夏の節電ダイヤが解消され、3月11日改定ダイヤに準じたパターンに戻りました。
特急が準特急になったものの、折り返し関係は基本的に同じですね。
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新型ATCが導入された状態で、今後ダイヤがどのように変化するか?ということですが、調布駅付近工事関連の徐行が無くなることや、調布における相模原線各駅停車折り返しの制約が無くなるなどの材料はありますが、どうなるのかは正直分かりません。
ただ、少なくとも新宿駅の折り返しは以前のように優等は優等、各駅停車は各駅停車という形に戻したいのではないか?とは思う訳で、都営線直通の制約、高尾線の単線制約などを加味しつつ、修正が図られるのではないかなと漠然と捉えています。
その時期になったら、また考えてみようかなぁ・・・
今回はとりあえずこんなところで!!