2011年11月27日JR南武線稲城長沼駅工事調査
2011年11月27日にJR南武線稲城長沼駅の工事調査をしましたので報告します!!
12月23日から24日にかけて線路切換が実施されて下り線が高架化されるので、下り線施設に着目しつつ、駅周囲を徒歩移動してみました。
以下、コメントです。
高架橋が構築された段階で、位置的に仮下りホームの上部に高架橋が一部張り出すような状況になっていましたが、それ以降は特段状況が変わっていません。
この状態が高架部分施工の限界(位置的な話で)なのでしょうね。
仮下りホームと仮下り線が撤去された際に高架橋が追加で構築されますが、線路1線とホーム分程度であることが読み取れます。
このスペースのギリギリさを考えると、こ線橋付近の高架橋を極力構築している状況は、今後の駅構内移動ルート部分を工事範囲から外す思惑があるのかなぁと思ったり。
この話は後述します。
下り線が高架化されるにあたり、改札口の位置は仮上り線があることと、今後も高架化工事が継続されることから、どうやら現行の仮駅舎の継続利用のようです。
そのため、下り線へのアクセスルートは現在の仮下りホーム経由になる模様で、仮下りホームのこ線橋から階段を下りたところに連絡通路の取り付け部と思われる仮囲いが確認出来ました。
上がって下がってまた上がってという形ですが、高架ホームが1面2線で構築されており、こ線橋から直接アクセスルートを設けられないため仕方ないでしょうか。
今後は分かりませんが、下り線高架橋部分の下部が工事範囲から外れれば、最終形を見据えた別ルートが構築されたりするのかな?と思ったりします(調べましたが情報見つからず)。
こ線橋から眺めた下りホーム全景です。
切換間近ですので、完成状態になっていますね。
こうしてみると、現行の仮こ線橋は駅の位置に対して起点方に寄っていることが分かります。
仮改札口からも若干離れていることもあり、設置位置に意図があるのだろうなとは思っていたのですが、高架橋との位置関係を見ると高架橋上りホームは内側線が現時点で構築出来ているので、ホームを構築する際、暫定的に終点方に仮設部分を設けることにより、上り高架ホーム使用開始まで仮こ線橋を残しておくことが可能そうですね。
仮にそうだとすると、駅改札口が今後の進捗で新しい高架下に移設した際、上り線を高架化するまで仮こ線橋を撤去する必要が無く、無駄が無さそうです。
施設関係ですが、目をこらして確認した限り、ホーム中央部にエレベーターがあり、そこを基点として終点方にエスカレーター、起点方に階段が配置されています。
LED案内板は1線1基の形で配置されています。
折り返しの関係もあるので、2つの番線を1つの案内板で示すのはうまくないのでしょう。
番線案内板は下り線が4番線で「南武線」という文字の下になにやら文字があるので立川方面である旨の記載があるのでしょう。
3番線側は「南武線」という文字だけですが、これは行先が固定されていないためで、今回の切換のためというより最終形を意識した感じかなぁと思います。
駅名表は一般的な表記になっており、手前の3番線側は南多摩側にテープが貼ってあるように見えます。
今回の切換では川崎方面列車のみ発車のため、南多摩側には行かないよという事を示しているのでしょうか(案内板の緑色の線が進行方向に三角矢印のデザインですからね)。
駅部分を見て確認した通り、下りホーム側の2線と、上り線の内側線部分まで構築しています。
これはスペースの関係によるものですが、矢野口側の高架橋についてはホームが無い範囲は複線高架橋が構築できているため大方完成している状況になっています。
ホーム間近部分から高架橋の高欄がやや仮線側に膨らんでいる状況から最終の高架橋線形が読み取れる感じですね。
矢野口方の高架橋は前述の通り大方完成していますが、よくよく見ると仮線の電架柱が干渉している部分や、高架橋柱まわりで一部高欄の施工が出来ていない部分があります。
電気設備等付帯設備は上り線高架化に関係する部分もありそうで、下り線高架化の段階では完成しない部分もありそうな状況に見えます。
南多摩方の高架橋も下り線側から見ると完成しているかのような状況です。
駅付近の高架橋は出来る限り構築しているようですが、少し駅から離れるとスペースの関係で1線分の高架橋しか構築できていないことが確認出来ました。
駅部下り線側の外装状況ですが、近づける部分が無く全景のみの確認です。
高架橋から上部部分は綺麗に仕上がっていますが、下部分は高架橋むき出し状態です。
今後動きが出てくるのでしょうか??
今回の下り線切換ですが、沿道に掲示されていた図によるとこういう状況です。
内側の線路が電留線という表現になっており、今回配線状況から上り線方面の折り返し線として使われるものと思いますが、扱いはあくまで電留線ということのようです。
元々南多摩方にあった電留機能をホーム位置にずらしたためなのでしょう。
島式2面4線構造といっても、電留機能としての整備なので、武蔵中原のような使用方法になるのでしょうね。
ちなみに完成時の配線はこのような形になります。
電留線である中線に対して、起点方はシーサス、終点方は片渡りになっていますが、これは下りホーム側からは上り方面に進むことはあるが、上りホーム側から下り方面に進むことはないという運行計画に基づいているのでしょうか。
上りのほうが運転本数が多いため、始発列車の設定等、状況によって別ホームからの可能性を考慮しているのかもしれませんね。
今回の切換時の使用状況を踏まえているという可能性もありそうですが・・・
以上です!!