2012年2月14日

2012年2月12日東武東上線池袋駅日中時利用状況調査

120214.jpg

 2012年2月12日に東武東上線池袋駅において日中時(15:20~16:20)の利用状況を1時間調査しましたので、報告します!!

 直前の西武線の調査に時間をかけてしまい、夕方に近くなってしまいましたが、ギリギリ日中時と言える60分間の調査であります。

 急行12分等間隔、準急20分等間隔、普通は不等間隔毎時8本という複雑な60分サイクルの利用状況は如何に?

 以下、コメントです。

120214_01.gif
図:東武東上線日中時ダイヤ利用状況データ(15:20~16:20)

 <全体の混雑傾向>

 平均混雑率で見ると設定本数の違いはあるものの、利用率の高さは急行>準急>普通の順になっています。

 しかし、列車個々の利用状況を見ると、普通は8本のバラつきが大きく、8本中3本は準急よりも混んでいるなど、変則ダイヤのあおりが出ている状況になっています。

 全員が着席できる800pラインを超える列車が急行5本と普通3本になっており、急行の輸送力、普通のダイヤ設定は現行ダイヤの課題とも言えるのかもしれません。

 <優等の利用状況について>

 急行が等間隔12分サイクル、準急が等間隔20分サイクルという変則パターンのため、急行の混雑は準急との関係が大きく関わるかと思われましたが、データの上では急行はさほど準急の影響を受けていないことが分かりました。

 始発駅であることと、大半は座れるような状況なので、座れなければ後続列車にシフトする思考が働くようで、その際に隣のホームに準急が居れば、準急も選択肢になるといった感じでしょうか。

 そのため、むしろ準急の利用率が急行との関係によって変動するといったほうが適当な状況かもしれません。

 準急3本の利用状況を見ると、直前の急行から時間が開けば開くほど利用率が高くなっており、ダイヤパターン上は若干疑問もある成増急行待避の急行2分前設定の列車が一番急行の混雑緩和に寄与しているのを見ると、こうした設定もまんざらじゃないのかなと思えます。

 バランスで考えれば、やはり急行と急行の間に設定されていることが、集客の面でもスジ上の機能の面でも良いのかなとは思うんですけどね・・・

 <普通の利用状況について>

 普通は8本設定されていますが、優等列車の合間を縫っての設定なので、列車間隔にややバラつきがあります。

 具体的には時刻表上前列車間隔が10、7、7、5、9、8、5、9分となっており、データから分かるとおり前列車間隔の開いている列車は利用率が高くなっています。

 東武東上線は近距離利用客も多く、池袋口では普通の利用率が優等に迫る傾向は以前からありましたが、本ダイヤパターンにおいても10分近く前列車間隔が開いたり、準急よりも朝霞~志木に先着する列車は利用率が高くなるなど、普通においても着席嗜好が働いているようです。

 これに加えて志木行、成増行の違いも影響として出ていますよね。

 現行の不等間隔は折り返し間合いの観点もあって、運転間隔を大きくは調整できない難しさもありますが、10分、9分前列車間隔が開いている列車はなんとかして解消が出来ないかなぁとは感じますね。

 <感想>

 急行と普通の混雑緩和をするためには、準急の20分等間隔運転にメスをいれなければなりませんが、一応20分等間隔設定で現行集客に寄与している面もあり、現行パターンの妥当性もあるのかなぁと思ったり。

 なかなか難しいものです・・・

 利用客に対して輸送力は足りているので、本調査のように立ち客が少々出る程度であれば、現行パターンもこれはこれで良いのかなとは思いました。

 改善方法は時間がある時にでも考えてみますね!!