2012年3月26日京王相模原線調布~京王多摩川間工事調査
2012年3月26日に京王相模原線調布~京王多摩川間の工事状況調査をしましたので、報告します!!
まずは動画で3箇所の切換口状況を確認しておきましょう。
西調布口と京王多摩川口の切換口については門型鋼材が組まれているのに対して、国領口は特段組まれていません。
切換が8月なので進捗差とも言えない時期であると考えると、切換時の切換方法が異なると考えるほうが自然かなと思います。
切換口周囲の作業スペースの有無等、仮設工事桁の撤去方法が異なるのでしょうかね?
門型鋼材の形状ですが、現行線路に沿ったものではなく、切換後の地下アプローチに合わせた形状になっていますが、京王多摩川口、西調布口ともアプローチの先がシールド区間という事で上下線が離れていく形になっており、仮設工事桁の線路横断方向の延長が長いというのは有りますね。
その点については国領口は駅が島式ホームであるもののアプローチ部の線形は直線的になっているため、仮設工事桁寸法は他2箇所より小さいです。
そのあたりの違いで、国領口は少ない作業時間で処理が可能なので門型構築が必要なかったという事だと、なるほどぉという感じですが、どうなのでしょう??
京王多摩川駅の調布方に渡り線が設置されることは先日コメントさせて頂きましたが、実際の設置状況が見たくて今回確認をしました。
設置位置については京王多摩川駅から見た場合、曲線区間を抜けてすぐの位置になります。
高架から地上に至る区間なので勾配があるような印象もありますが、実際には周囲の地形のほうが大きく動く範囲であるため、線路勾配としてはあまり厳しくない範囲であります。
であるからこそ分岐を設置するという事なのだと思います。
設置状況については、動画で上下線から確認できるのでご確認いただきたいのですが、設置途中で未完成状態にありました。
特筆すべきは分岐がノーズ可動型であるという事でしょう。
勾配区間に設置するための配慮なのか、速度向上を目指すものなのか、レール走行音削減のためなのか、線路は詳しくないので分かりませんけれども、何かしらの狙いがあってコストの高い分岐を入れていることから、頻繁に使用されるものではないか?というのがオイラの見解です。
念のため、分岐設置箇所の脇に設置されている案内掲示を確認することにしました。
京王多摩川駅から調布方面に向かって3~4分歩いたところです。
道路のほうが勾配なので、高架橋が水平かのように見えますね。
列車の中だけでは発見できないものが沢山あるからこそ、工事箇所の徒歩巡回がやめられません(笑)。
案内掲示には工事概要、スケジュール、施工状況が示されています。
分岐設置に伴い仮の継ぎ目が出来る事、再度溶接する作業が4月上旬から行われるなど、住宅街における深夜帯の作業ということもあって、しっかりと周知がなされている印象です。
作業状況を写真で示しているのは、どのような作業をするかを理解してもらうという面があるのでしょうね。
夜な夜なの分岐挿入作業という事で、ブロックごとに作業を進めていくさまが分かります。
分岐付近の軌道交換とは別の継ぎ目設置って信号回路的なものでしょうか?
色々と作業があるものですねぇ・・・
地下化切換口付近の踏切をアンダーパス道路に付け替える箇所の状況です。
門型鋼材が組まれていて、あとは切換待ちといった雰囲気ですね。
下り線側の付替道路のアプローチ上には仮設の構台が組まれています。
どうやら分岐設置工事のための搬入箇所として活用しているようです。
道路工事自体は以前進んでいるのを確認したので、その上でのスペース活用といったところでしょうか。
上り線側はその付替道路の状況が確認できます。
使用開始が切換と同時なのか事前解放なのか分かりませんが、門型鋼材を組むからには狭い範囲で切換をこなすものと思われ、踏切撤去を先行することで切換をしやすくする意味はあると思うので、道路切換は早めに行いそうな気がします。
今回の調査は以上です!!