2012年3月20日近鉄京都駅4番線施設調査
2012年3月20日のダイヤ改正で近鉄京都駅4番線が使用開始されました。
図らずも初日に施設確認が出来ましたので、報告します!!
まずは駅改良工事について述べておきたいと思います。
近鉄京都駅は策定されたターミナル整備方針に基づき、駅改札の統合、ホーム増設、高架下店舗リニューアル、ホテル建設が行われることになり、平成19年から改良工事が進められてきました。
今回のホーム増設は改良工事の最後にあたり、これで改良が完了したことになります。
近鉄京都駅のロケーションが東海道新幹線の高架下スペースという位置関係にあり、施設的制約もあれば改良の制約もある訳ですが、そのような中、東海道新幹線の高架橋耐震補強実施という機会を契機に、出来うる改良を行ったという印象がありますね。
ごらんの通り、柱に囲まれたスペースという事で、デザインやレイアウトの難しさがありますが、柱を案内・広告掲示に使うなどして、圧迫感が無い仕上がりになっていると思います。
敢えて暗めの照明にすることで、京都らしい落ち着いた雰囲気が出ているように感じますね!!
前述の通り改札口は従来2フロアに分かれていましたが、改良工事によりメイン1箇所に集約されました。
自動改札列も多く、頭端改札形式において必要十分な機能になっている印象です。
改良概要資料を見ると、以前は結構狭いスペースだったようですが(記憶がありません)、これだけ広ければ、付近に柱はあるものの問題ない状況と言えそうですね。
LCD案内板は画面が大きく、5列車の種別・行先・時刻・番線・注釈といった表記になっています。
ダイヤ構成上、竹田における地下鉄直通との接続が重要な面もあり、そのあたりも記載されていました。
一番下には奈良への案内欄がありました。
最速移動のパターンを示しているようでして、西大寺奈良線乗換とか、竹田接続急行乗換とかそういった案内になるものと思います(未確認です、すみません)。
さて、新設の4番線ですが、新幹線高架橋下の1~3番線と異なり、JR在来線との間のスペースに新設されました。
上部にホテルが設けられたため、建物下部っぽい雰囲気で、他の番線とそれほど雰囲気は変わらない感じではあります。
改札口が従来3線の延長位置にあることから、若干奥に進んでいくような位置関係です。
途中に構造目地があり、独立した新設施設であることが伺えます。
4番線ホーム頭端部付近の状況です。
3番線は反対側に降車ホームがあるのに対して、4番線は乗降が同一ホーム側です。
写真の左右に見えている柱がホテル構造物位置になるので、スペース的にホームをもう1面という訳には行かなかったものと思われます。
ホーム幅に対して柱位置がやや3番線側にあるので、問題ない幅は確保されてはいます。
ホテルがホームを介す立地条件のため、ホームを貫通する形でEVが存在しているのが、他ではあまり見ない状況と言えましょう。
ガラス面を多く使用して、景観に配慮している工夫が見られますが、見えるが故にホームから見ると不思議な存在ではありますよね。
ホーム端部付近もそれなりにホーム幅は確保されています。
施設全体が新幹線をアンダーパスする関係で一旦在来線側に曲がっているため、新設構造物もそれに沿った形になっています。
これはホーム幅を確保したかったというより、ホテル施設として最低限必要な幅を確保したという感じもしますね。
いずれにしても、駅施設として1線増えただけでなく、関係施設の改善、リニューアルが行われ、利便性向上だけではなく魅力的な駅になったと言えましょう。
いずれ機会があったらホテルに泊まってみたいです(笑)!!