2012年5月16日

東京メトロ北綾瀬支線2012年3月17日改正ダイヤを見る!!

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 先日、東京メトロ北綾瀬支線を利用する機会がありました。

 2012年3月17日の改正で夕ラッシュ時の本数が倍増(4→8本)とにったようですので、そのあたりを確認してみようと思います。

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写真-1:北綾瀬の位置関係

 千代田線の綾瀬~北綾瀬間の1駅(通称北綾瀬支線)の平日夕ラッシュ時の運転本数を一挙倍増する形となりましたが、この理由として北綾瀬の位置関係からTX開業に伴う影響があり、対抗上の対応かなぁと思ったんですよね。

 しかし、それならば開業から7年後というこのタイミングというのもちょっと遅いかなぁと思い、wikiで北綾瀬駅の利用推移を調べてみると、TX開業の2005年以降、むしろ微増傾向であることを知りました。

 となると、今回の増発はそういった状況を踏まえて、特に利便性を上げたい時間帯にテコ入れしたという事になるのでしょうか?

 様々な理由がありそうですが、いずれにしても狙いがあっての改善と言えましょう。

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写真-2:綾瀬駅の時刻表

 今回の増発時間帯はソースによると17:40~20:20の2時間40分帯であるとされています。

 具体的に時刻を見てみると、17:41の列車から20:28の列車までが7~8分間隔になっており、増発時間帯という事ができるかと思います。

 朝ラッシュ時のピーク60分帯よりも本数が多いため、時刻表を見ると特異な感じですね。

 あくまで平日ダイヤのみというところに、通勤帰宅利用の利便性向上であることが分かります。

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写真-3:綾瀬~北綾瀬間配線略図

 ここで北綾瀬支線の運行形態を確認しておきましょう。

 綾瀬駅、北綾瀬駅とも専用の1面1線ホームを使用し、1列車しかホーム在線が出来ません。

 駅間は複線区間になっており、本線の入出区運用があるものの単線運行ではなく一般的な複線的使用方法になっています(青色ルート)。

 よって、駅間4分折り返し時間3~5分のシャトル運転をすることで毎時4本運転をこなすのが基本で、朝ラッシュ時は2運用にすることで複線区間で行き違いをしつつ運転間隔を縮めていた訳です。

 運転間隔を短縮するならば、いずれにしても運用が1運用増えてしまうので、ならば2運用でこなせる最大の利便性を・・・というのが毎時8本なのでしょう。

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図-1:朝ラッシュ時、日中時、夕ラッシュ時のダイヤ(3月17日改正ダイヤ)

 具体的なダイヤを見てみましょう。

 朝ラッシュ時の2運用時間帯ですが、パターン的には夕ラッシュ時と同等のサイクルにすることも出来そうですが、所用時間のバラつきや運転間隔のバラつきを見る限り、おそらくここに本線の入出区スジが挿入されているものと思われ、長年本数が変わらないところを見ると、これが限界なのかなと思います(入出区状況が分からないので推測です)。

 夕ラッシュ時についても同様に多少のバラつきがあるものの、概ね7~8分間隔に収まっているのは入出区のスジが朝ラッシュ時ほど頻繁ではないのかなと考えます。

 今度機会があったら利用状況を見てみたいなぁ(朝夕とも)・・・

 今回のコメントはこんなところで!!