2012年7月11日西武石神井公園駅朝ラッシュ時混雑調査
本日、西武池袋線の石神井公園について、6月30日ダイヤ改正後の朝ラッシュ時利用状況を1時間調査しました。
ダイヤの格子は大きく変わっていないため、練馬高野台始発が石神井公園始発に変更になったことの効果、他列車への影響や、上り線2線化による発車タイミング等について確認してみたいと思います。
なお、従来ダイヤ状態の確認を6月27日に実施していますので、以下を参照願います。
<2012年6月27日西武石神井公園駅朝ラッシュ時混雑調査>
https://okiraku-goraku.com/2012/06/2012627.php
以下、コメントです。
図:西武池袋線石神井公園駅朝ラッシュ時利用状況データ(7:26~8:26)
<全体の傾向>
調査開始直後の時間帯で多少の遅れがあったため、60分あたりの本数が2本増えています。
西武池袋線は以前からダイヤの詰めが効くイメージがあったのですが、本日の調査においてもしっかりと詰めていて、いつしか定時になっていました。
起点方が複々線化されたことにより、緩急を同時発車に近い間合いで出発させる事が可能になったため、より遅延回復がしやすくなったのは、前回調査と比較しても明らかでした。
その点は施設改良の効果が出ていると言えましょう。
混雑傾向については、ダイヤが殆ど変っていないので、前述の6月27日の調査と比較して殆ど変りませんので、分析は割愛(上記リンク先を参照願います)して、今日は延長運転される形で設定された始発列車の状況、その影響についてコメントしたいと思います。
<石神井公園始発列車の状況>
地下鉄直通列車なので、それほど混まないとは思いましたが、混雑路線なので座席が埋まるくらいにはなるものとイメージしていました。
しかし、まだ日が経っていないという事もありましょうが、7:39と7:52の2本のみ座席が埋まる状況でこの前後列車は空席が出ている程度と拍子抜けの状況でした。
地下鉄直通方面の混雑が厳しくないこともあり、混雑敬遠で選択するような状況ではないため、所用時間と着席の天秤で着席を選択した人がこの程度という事なのでしょうか・・・
もう少し時期をおけば座席が埋まる程度にはなりそうですが、それ以上の利用率向上はなさそうかな?
そもそも他の各駅停車も立ち客が殆ど居ないような区間ですから、これで限界でしょう。
<石神井公園始発設定の影響>
6月27日のデータと7月11日のデータを比較すると、混雑に差が出ているのは通勤急行です。
他の列車が殆ど変わらないのに、通勤急行だけなぜ?と思いましたが、よくよく考えると6月27日は暫定ダイヤで、回送列車を通勤急行の直前に設定しており、本来のダイヤと比べると通勤急行の発車タイミングが遅くなっていたんです。
すなわち、本来の前列車間隔であれば、通勤急行は今日のデータに近かったのかなと考えます。
たまたま始発列車と同時発車の通勤急行の混雑ぶりが変化していましたが、始発列車利用者は様々な列車から少しずつシフトしているという見方が自然かなと思います。
ホームで観察していると、直前の各駅停車から下車して並ぶという人も居ましたし、ホーム対面になる通勤急行からの乗換も見られましたし、そういう事なのかと。
通勤急行が本来の混雑になった影響として、最混雑の快速急行・急行の前列車間隔が開き、前回以上に混んでいたのが少々気になるところでしたが、これは仕方ないか・・・
以上です!!