2012年7月17日

京王線2012年8月19日改定ダイヤを分析する!!

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 本日7月17日に京王より調布駅地下化時にダイヤ改定を行う旨のプレスが発表されました。

 色々思う所ありますが、新しい時刻が各駅時刻表という形で公開されましたので、取り急ぎ各時間帯のダイヤを作成してみました。

 到着時刻が読み取れないので、一部推測している部分があります。

 また、地下化により相模原線の折り返しが調布で出来ないことについて、つつじヶ丘で回送折り返しをする想定で、時刻については推測していますことをご了承ください。

 以下コメントです!!

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図-1:朝ラッシュ時ダイヤ

 朝ラッシュ時ダイヤですが、地下化に際してというよりはホームドア稼働に伴う調布~国領間の各駅停車所用時間の見直しに伴うダイヤ修正という見方になろうかと思います。

 あくまでダイヤ構成は同じで、概ね調布~つつじヶ丘間のスジが1分寝る形になるので、以遠のスジを数分早めている形になります。

 時刻が変わっていない列車もあったりするので、現行ダイヤの利用状況を踏まえて暫定改定の中でケアーできる部分はケアーしている部分もありそうです。

 調布の到着時刻が読み取れないので、この部分だけは推測になってしまいますが、おそらく従来ダイヤの接続関係は変えないものとしてスジを引いてみました。

 特に相模原線については京王多摩川~調布間で入線待ちが無くなるとは思うのですが、本ダイヤにおいては従来の接続関係を崩すことが出来ないので、入線できるけど敢えてしない徐行があるものと考え、京王多摩川~調布間は3分前後の所要時間で見込みました。

 抜本改正では、相模原線同士の緩急接続も出来るようになることから、大きく変わる可能性もありますので、今回はおあずけという形になりますが、まぁ期待したいところですね。

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図-2:日中時ダイヤ

 日中時ダイヤについてもダイヤ構成は従来ダイヤと同様です。

 そのため、朝ラッシュ時と同様に国領~調布間の各駅停車スジのホームドア対応、調布で折り返していた相模原線系統の各駅停車を(おそらく)つつじヶ丘折り返しにするるため、全体的に時刻を修正してダイヤを維持しています。

 暫定修正なので1~2分の調整かと思ったら、想像より大きな変更になっており、これをして抜本改定の下地になる部分もあるのかな、と穿った見方もしてしまいたいくらいです(苦笑)。

 具体的には下りダイヤの新宿~調布間を概ね維持する形にし、各駅停車スジが寝たことによる国領~府中間の所要時間増に対しては、下りは準特急の調布の停車時間を長くする対応、上りは飛田給でも準特急を待避する対応を取りました。

 上りは調布より終点方で全体的にスジを早めることで、新宿側のスジを従来通りにするようにして新宿の折り返しや都営線方面の影響が出ないようにしていますね。

 上りの時刻を早めているのは、相模原線からの各駅停車がつつじヶ丘で折り返す間合いを確保する意味合いもあるものと思われます(回送のつつじヶ丘折り返しは推定4分程度になりそうかな?)。

 相模原線内については、急行と快速スジは概ね従来ダイヤ通りですが、各駅停車は回送処理が発生することから上りは時刻繰り上げ、下りは時刻繰り下げ対応が取られました。

 その結果、相模原線内の快速と各駅停車の間隔が5・15分間隔になってしまっていますが、これはやむを得ないところでしょうか。

 抜本改定では是正してくるものと思いますが、どうなりますでしょうか?

 あと、快速や各停の一部区間で所要時間の見直し(余裕を持たせる側)がなされているようですので、ここまで弄るなら従来ダイヤでキツいところを見直している面はありそうです。

 調布付近のスジについては、地下化後もアプローチ付近で後処理があるため、それが徐行を要する可能性もありそうでして、上記ダイヤの調布付近の優等はもう少しスジが寝ているかもしれませんね。

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図-3:夕ラッシュ時ダイヤ

 夕ラッシュ時ダイヤはダイヤパターンの変更が行われています。

 具体的には都営線からの直通各駅停車つつじヶ丘行が笹塚止りに短縮され、このケアーとして都営線からの直通急行が調布まで快速運転をする形となりました。

 この理由としては、相模原線の区間各駅停車が10分間隔で設定されており、日中時ダイヤと同様に回送の上つつじヶ丘で折り返そうとすると(推定回送スジの通りとすると)、従来ダイヤのつつじヶ丘折り返しの処理が出来ないためかと思われます。

 他の時間帯と異なり運転本数が削減する形になるため、その影響が混雑面でどうなるか?という事ですが、過去に明大前で利用状況調査をしましたので、以下リンク先を参照して頂きたいのですが、当該のつつじヶ丘行の利用自体は立ち客少々程度と全体的に空いている列車であるため、削減の影響を受けるであろう後続の各駅停車の混雑、急行の混雑、都営線からの直通という事で直通急行に分散シフトしたといても、そこそこの混雑に収まりそうではあります。

 <2011年11月16日京王線明大前夕ラッシュ時利用状況調査>
 https://okiraku-goraku.com/2011/11/20111116.php

 つつじヶ丘行各駅停車が無くなったことで、他の各駅停車の準特急待避が桜上水から八幡山に変更する事により、新宿発急行の桜上水、千歳烏山、つつじヶ丘までのスジが立ち所用時間が短縮したのは地味に改善かもしれません。

 一方でつつじヶ丘の停車時間が長く、仙川に停車してもダイヤが維持できそうになっているのは、抜本改定を見越しているのかな?と思ったりもします。

 都営線直通急行の快速化はこれだけ見れば多少利便性が落ちたという見方にもなりますが、所用時間としては調布までで1分増であり、上記リンクの通り新宿発急行と比べるとやや空いている面から見て、停車駅増による混雑増もつつじヶ丘行削減のケアーであると思えば、暫定ダイヤとして見るならば妥当な変更かなと思います。

 実際の利用状況を確認したいところですね!!

 以上です。