2012年8月20日

2012年8月20日京王線地下化3駅施設調査(1) 国領駅編

120820.jpg

 京王線調布駅付近地下化に伴い地下駅になった国領駅、布田駅、調布駅の切換直後の施設状況を調査しましたので報告します!!

 その(1)として国領駅です。

120820_01.jpg
写真-1:ホーム全景

 島式ホーム1面2線の構造です。

 もともと地上時代は対向式1面2線構造でしたが、地下化工事に際して線路切換に伴い仮ホームを構築した際の島式ホームの直下に構築したような状況です。

 単線シールドトンネルで上下線を構築し、国領に折り返し点を設ける必要からも上下線を離す必要があったものと思われ、こういう形になったのかなと思います。

 デザインは全体的にクリームやグレー系の色合いでまとめられており、シックな感じですね!!

120820_02.jpg
写真-2:ホームドア設置状況

 調査日時点では稼働されていませんでしたが、状況は分かりますね。

 車両のドアとホームのドアが連動するタイプではないため、停止位置の余裕を持たせる意味合いからか、車両のドア幅に対してホーム側のドア幅は広めになっています。

120820_03.jpg
写真-3:LED案内板状況

 上下線ごとにLED案内板が設置されています。

 3色表記タイプで2列表示になっています。

 通過列車が示されていますね。

120820_04.jpg
写真-4:エスカレーター状況

 続いてホーム階の昇降設備を終点方から順に見ていきましょう。

 まずはエスカレーターです。

 2人用幅タイプが2基並んでいます。

 ベルト部分が京王ピンクと京王ブルーを意識したような色合いになっていますね。

 上り線側が上り、下り線側が下りの運用になっています。

120820_05.jpg
写真-5:エレベーター状況

 続いてエレベーターです。

 EV本体に対してシャフトが大きいタイプですね。

 側部にガラスが使われており、ホームデザインに合っています。

120820_06.jpg
写真-6:階段状況

 最も起点方には階段があります(起点方から見たアングル)。

 階段幅はエスカレーター2基分相当といったところでしょうか。

 階段側壁がガラスになっているなど、エレベーターのデザインと合わせているようですね。

120820_07.jpg
写真-7:地上階部分状況(昇降設備付近)

 起点方の階段を上がったところから改札側を見たアングルです。

 この写真のちょうど中央付近が地上上り線の位置にあたり、仮ホームの中央部の仮囲いの中で構築されたエスカレーター、エレベーター、階段から、上り線の脇に構築された仮通路につなげた形になりますね。

 このアングル部分は地下化切換で一気に構築した範囲になるのかな。

 ちなみに奥左側が終点方のエスカレーター、エレベーターに進む通路です。

 改札から進んでこの位置まで来たところで、Uターン側に折り返せばエスカレーター、そのまま斜めに進めば階段といった状況なので、慣れれば大半はエスカレーター側に進むかな?といった印象です。

120820_08.jpg
写真-8:仮通路状況(昇降設備~改札口間)

 昇降設備がホーム中央位置に設置されているのに対して、仮の改札口は上り線側終点方に位置しているため、仮通路を多少進む形になります。

 途中に仮トイレと仮多機能トイレ(だれでもトイレ)が設置されていました。

120820_09.jpg
写真-9:仮改札口と横断通路状況

 仮改札口と横断通路の状況です。

 改札口の自動改札は横断通路側と手前方の2方向に数台ずつ配置されています。

 今後地上施設撤去位置に本設の駅舎を構築するため、今回の切換で使用開始した仮施設がその工事を支障しないようにレイアウトされているのが分かります。

 横断通路は下り線側からの利用に配慮して、多少遠回りになるため極力移動距離が短くなるように設置した側面もありそうです。

 仮橋上駅舎の撤去、本設工事があり、スペース的にも限られた中での配置なので、切換直後としてはこうするしか無いような状況に納得した次第です。

120820_10.jpg
写真-10:エスカレーター周囲状況

 再びラッチ内のエスカレーターに目を向けてみると、エスカレーター周囲の柵、壁等の施設が本設使用で整備されているのが分かります。

 仮囲いの中という狭隘範囲において、スペース的に可能であれば出来る限り本設で施工したことが伺えますね。

120820_11.jpg
写真-11:階段周囲状況

 階段側も同様で、地上レベルより下は本設で構築されていますが、その上部は仮フェンスになっており、こちらも出来る限り本設で施工したことが分かります。

 国領駅については以上です!!