2012年8月20日京王線地下化3駅施設調査(4) 調布駅東口編
京王線調布駅付近地下化に伴い地下駅になった国領駅、布田駅、調布駅の切換直後の施設状況を調査しましたので報告します!!
その(4)として調布駅東口(ラッチ外)についてです。
東口の仮橋上駅舎の使用停止に伴い、ほぼ同じ位置に横断通路が新設されました。
この横断通路が東口改札への入口へのアクセスとなっており、いずれの方向からも東口に行きやすくなっています。
以前の仮橋上駅舎が自由通路機能も兼ねていたことからして、この施設は切換直後に整備する必要がある施設であったという事なのでしょう。
取り外された工事桁と軌道が終点方に乗ったままというあたり、切換作業の壮絶さが思い浮かびます。
前述の横断通路のちょうど真ん中、地上線の上下本線2線の部分にぽっかり開口が開いた形です。
軌道直下は事前に施工が出来たとしても、この形まで一気に持っていくのは大変でしたね。
壁が仮フェンスで構成されていますが、状況から見て当然といった感じです。
右側の壁は地下部分は本設仕上げを行っており、出来る範囲で最終形の整備を行った事が分かります。
階段についても本設仕様で整備されていますが、今回使用開始した階段幅に対して60%あたりに施工の境目が明確に示されていることに気づきます。
左側40%の部分はコンコース階のタイル仕上げが一部行われておらず、今後エスカレーターが整備される範囲に暫定的にエスカレーターを設置したのかと推測します。
最初から最終的に階段になる部分だけで使用開始しても良さそうな感じですが、コンコース階の通路幅からすると、やや幅が狭く、階段をクリティカルにしたくなかった感じです。
前述のような形で階段が整備されましたが、旧下り線側にエスカレーター設置のためと思われる仮囲いが設置されています。
エスカレーターが全くない状況は早期に解消したいと思われることから、エスカレーターを1基整備し、その段階で2基目のエスカレーターを整備するための仮囲いを中間位置に設け、階段+エスカという形になるのでしょうか。
東口改札口付近の状況です。
壁面・床面のタイルから見て、最終形になっているようですね。
昇降設備の状況は先日のその(3)でコメントしましたが、改札から見ると上下ホームへの案内が下りホームは左向き矢印、上りホームは左斜め上矢印になっています。
このあたりの認識がやはり鍵となりそうです。
自動券売機は2台設置されています。
この右側にエレベーターへの通路がありますが、まだ未施工のため仮の壁で覆われています。
調布駅は皆さんご存じの通り、地上施設を撤去しない限り最終形の施工が出来ません。
よって、今回の切換は暫定状態になる訳ですが、昇降設備が構築できないという部分については利用者への周知が必要との判断があったものと思います。
地下コンコース階には現在の状況と、今後こうなるという比較図面が掲示されており、今後昇降設備を設置していくのでしばらくすみません的なアナウンスがされています。
まずは切換直後の現時点の状況ですが、エレベーターとエスカレーターが今後工事のため既に赤いハッチングになっています。
エスカレーターについては2基とも赤ですが、先ほどコメントした通り施工時期については多少タイムラグがあるのかもしれませんね。
エスカレーター2基とエレベーター1基が使用開始して最終形という形になります。
本設出入口は2013年度中の完成予定ですが、もう少し急ぐと書かれているので、特に急ぐであろう昇降設備については、そう遠くない時期に整備されるかもしれませんね。
明日に続きます!!