2013年2月25日

京王線早朝特急の利用状況を確認する!!

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 京王線2013年2月22日改定ダイヤの目玉である早朝特急(旧準特急)の増発効果を確認すべく、明大前において6:30~7:30の1時間、到着時の利用状況を確認しましたので報告します!!

 結論から言うと、増発効果はあるものの依然として人気列車で混雑率は高いといった感じです。

 とは言え、今まで乗れていなかった人が乗れるようになったと捉えれば、施策としては成功という見方が出来るのではないかと考えています。

 以下、コメントです!!

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図-1:利用状況データ

 <早朝特急・準特急の状況について>

 1本目の準特急、2本目の特急、3、4本目の特急続行、5、6本目の特急続行と時間帯が遅くなればなるほど混雑率が高くなっており、推定113%から204%という状況です。

 以前の準特急4本体制において満員状態は4本目のみでしたので、2本増発、しかも続行となれば混雑率は下がるものと読んでいたのですが、実際には殆ど混雑率は下がっていません。

 その理由として、同じ時間帯の増発ではなく、運行時間帯がやや広がった上での増発であることと、相模原線の新設列車2本が相当魅力的な設定のため、後時間帯からのシフト、調布で混雑面的に乗れるようになった結果、区間急行等からのシフトが図られた結果かと考えています。

 【参考:比較データ 2011年9月24日調査結果】
 https://okiraku-goraku.com/2011/11/post-779.php

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 <特急続行運転の効果について>

 特急の続行運転は、いずれも相模原線系統が先発する設定になっています。

 元々の準特急の3、4本目の混雑率が高かったのは、調布において相模原線の通勤快速の接続を受けた上で出発するダイヤ設定によるものでした。

 新ダイヤでは、相模原線系統の特急が続行先発することで、基本的に相模原線内からの利用客を2本目の特急に乗せない形になっています。

 京王線の各駅停車も相模原線系統に乗り換えられるため、1本目の橋本特急のほうが調布における集客力がある訳ですが、その結果が続行2本の利用率ほぼ同等という状況になっているのは良い感じと捉えられましょうか。

 いずれ1本目に乗れるだけ乗って、乗れなかった人が後続に・・・という形になっていきそうな気がしますが、行く末を見守りたいところです。

 確実に特急に乗れる人が増えたわけですから、早朝時間帯の大きな改善と言えましょう。

 なお、編成全体で見ると、2~6号車が混んでいますので、1号車もしくは7号車以降を利用することで混雑を若干回避できるかもしれません(今だけかも・・・)。

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 <早朝新ダイヤの印象について>

 早朝時間帯のダイヤグラムを作成してみました。

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図-2:早朝時間帯ダイヤグラム(上り)

 ダイヤ上の変化という意味では、京王線系統はさほどでもなく、やはり特急2本が設定された相模原線の動きが大きいです。

 特急に乗るのと乗らないのでは、起点方の到着時間が変わりますので、例え座れなくても・・・というより着席狙いでない人は大半が特急にシフトしましょう。

 1本目の特急は橋本発で、起点方方面に対して先着する区間急行が14分前に橋本を出発していますので、分担時間帯が多くなっています。

 2本目の特急は京王多摩センター発ですが、橋本発の区間急行の接続を受ける形であるため実質的に橋本発と似た利用になりましょう。ラストの速達列車であることと、ピーク時間帯に近づいていく事から、分担時間としては1本目とさほど変わらないものの集客は多いと思われ、それが明大前の段階での満員状態を引き出しているのでしょう。

 <その他気になった点>

 他に気になる点として、7:29の区間急行の利用率が顕著に高い点です。

 この列車は前述2本目の多摩センター始発の特急に接続する列車なのですが、調布で京王線方面の各停接続を行い、調布からつつじヶ丘間で徐行して、優等列車として見た場合の前列車間隔が開いている設定です。

 従来ダイヤで同時間帯においては、ここまで混む列車は無かったので、特急が無くなった直後のダイヤ設定には多少改善の余地があるかもしれないなぁと思った次第です。

 あくまで初期段階の調査ですので、4月以降安定した頃にピーク時間帯を含めて、再度確認したいと思います。

 以上です!!