2013年3月 2日

2013年2月23日京王線新宿駅利用状況調査

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 2013年2月23日に京王線新宿駅において、利用状況調査をしました。

 新ダイヤ2日目という事で、初期段階の状況確認という形となりますが、橋本特急新設に伴う利用状況の影響具合を上下別に確認しました。

 同時発着が20分サイクルに1回あったため、40分調査して補う事にしました。

 以下、コメントです!!

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 <上り到着>

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図-1:新宿駅(上り到着)利用状況データ

 上りについては、八王子系統特急が最も利用が多く、準特急、快速の直前着となる各駅停車と続いていきます。

 橋本系統特急は八王子系統特急の直後続行のため、調布時点で既に利用は少ないのですが、そのバランスのまま到着といったところです。

 新宿口においては快速や各駅停車も利用率が高くなり、対新宿で見た場合の前列車間隔が広い電車は利用率が高くなります。

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 特急だけ後部2両の利用率が高いのはちょっと興味深いところで、3番線到着という事は改正直後で認識されていないものと思われ、先日報告した調布時点ではさして差が無い準特急との差が新宿時点で出ているのは一見疑問な感じです。

 これについては、新線・都営線方面への利用で考えた場合、直後に区間急行がある場合はそちらに流れるが、無い場合は新宿まで出てしまおう的な行動があるのかなぁと思ったり。

 明大前における流動指向の差かなとは思うんですが、宿題にさせて頂きたく・・・

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 快速は準特急の直前到着ですが、その集客というよりは、各駅停車からのシフトといった感じです。

 快速があると後続の各駅停車の利用率がぐっと下がりますので、ちょうど8両の分担が楽になる設定は却って都合が良いのかなと思った次第です。

 全体的にバランスは良好かなと思います。

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 <下り発車>

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図-2:新宿駅(下り発車)利用状況データ

 下りについては、新宿駅の構造上1・2番線の先頭側が空いてしまうことを考えると、概ね理想的なバランスになっていることがグラフから読み取れます。

 橋本系統特急が挿入されることによる八王子系統特急・準特急の利用のバラつきも殆どなく、相模原線方面利用を集客している事が分かりますし、快速・各駅停車といった下位列車と比べても同等の利用という事で、存在意義は十分に示せているでしょう。

 夕方のため着席指向が強いところではありますが、これだけ綺麗な状況になるとは中々です。

 主要優等および各駅停車の10分間隔というキモとなる部分は維持しつつ、橋本特急と快速が良いエッセンスとして機能しているのでしょうね。

 欲を言えば、最も混む最後部に多少立ち客多めであることから、先頭側にシフトさせたいところですが、構造上難しいものと思われるので、仕方ないものとして捉えるべきでしょう。

 別の視点として見るならば、主要優等たる八王子系統特急と準特急は3番線発車を維持して全体的に乗ってもらえる形にすることが必須であるという感じでしょうかね。

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 以上、京王線新ダイヤの利用状況について、複数回に分けてコメントさせて頂きました。

 橋本系統の特急は新宿~調布間で純増設定であることから、他の列車の混雑悪化等は無いものと捉えていましたが、その影響、バランスが気になっていました。

 結局のところ、キモとなる流動が維持されたことにより、懸念するような部分はありませんでした。

 その点は非常に好感触でして、今後ダイヤがこなれた頃に再度調査をして、もう少し突っ込んだところを確認したいと思っています。

 とりあえず今回はこんなところで♪♪