2013年4月 3日

京王線明大前夕ラッシュ時利用状況を見る!!

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 京王線の明大前にて夕ラッシュ時の利用状況を60分間調査しましたので、報告します!!

 橋本特急の新設、都営線直通系統の急行(調布まで急行、以遠高尾山口まで各駅停車)新設等の効果がどのように出ているかを確認する目的でしたが、はてさて・・・

 以下、コメントです。

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図:京王線明大前駅夕ラッシュ時発車時利用状況データ

 <全体の傾向>

 グラフを見て分かる通り、八王子系統特急の混雑率が最も高く、次いで急行と快速、橋本系統の特急と調布系統の急行は各駅停車と同等程度の利用状況です。

 60分間の中でも利用の波は若干あるものの、単独運転の八王子系統特急が最も利用が多くなっており、橋本系統の特急が後続を走る続行の八王子系統特急はやや利用率が下がっているようです。

 しかし、その差は殆どなく、橋本特急の新設効果が単に直前の特急からのシフトだけではない事が伺えます。

 調布から各駅停車になる急行も新設設定ですが、新線系統かつ橋本急行の直後設定であることや、桜上水特急待避という設定もあってか利用は立ち客少々といったところでした。

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 <橋本系統特急設定の効果>

 橋本系統特急自体の利用率が立ち客少々といったレベルになっており、八王子系統特急の混雑率からすると、もう少しシフトしても良いような気はするところです。

 しかし、八王子系統の特急の混雑も以前の準特急時代と比べると、若干混雑緩和はされており、特に最混雑車両の緩和がなされている事については、橋本系統の特急が設定されているところによる事は容易に想像できるところで、八王子系統特急が橋本系統特急との続行有無であまり利用率の差を生んでいないのは、新宿において分散機能が働いているだろう事が伺える次第です。

 新宿で八王子系統の準特急に「着席で乗ろう」とする場合、次列車狙いが標準なので、橋本特急がある場合、最初から橋本特急に乗ろうとする流れはどちらかというと後続列車からのシフトのほうが多いのかなと。

 一方で立ってでも最速移動という流れも当然あって、その結果がこのような利用分布になっているのかなと思います。

 後続の橋本特急が空いていようと、調布以遠京王八王子方面の利用をする人、調布で下車する人、調布で下車して各駅停車等に乗り換える人(先の到着のほうが先に待ち列に並べる)などは、先発の八王子系統特急を利用せざるを得ません。

 このバランスを是正するとすれば橋本特急の先発化という方法はあるかと思いますが、結局20分サイクル中の1回の組み合わせだけであり、全体のパターンから見ると仕方ないのかなぁという印象です。

 夕ラッシュ時は各停を橋本方面に振り分ける事で、特急が調布で時間調整することなく府中まである程度スムーズに走れるパターンなので、そこは維持したほうが良いのかなと。

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 <その他>

 急行と快速が以前より空いているのは、橋本特急および調布系統急行の新設によるところが大きいかなと思います。

 調布系統急行がスジ設定上、これ以上の集客が期待できないところがもったいないところではありますが、他の列車が以前よりも混雑緩和されていることもあり、これはこれで良いのかなといったところです。

 あと、全体的に利用が少ないような気もするので、別途再調査をしたいとは思っています。