2013年7月15日東急東横線優等列車対応安全設備調査(1)
2013年7月15日に東急東横線の新丸子、元住吉、白楽、反町にて「優等列車安全設備」の工事状況を調査しましたので、複数回に分けて報告します。
この「優等列車対応安全設備」とは、ホームの工事案内掲示の表現ですが、意味するところは異常時に10両編成の列車が8両編成対応の駅で停車させることにより、利用客が列車に閉じ込められないようにするための施設であると理解しました。
あくまで安全設備という事で、簡易的なホーム形状ではあっても、ホームではないという事は構造から見て明らかなところで、おそらく降車が主で乗せるという事はなさそうな感じです。
将来的にホームとして整備するならば、付帯の設備をもう少しどうにかするだろう雰囲気もあるため、狙い通りの施設なんだろうなぁというのがオイラの見解です。
本日はその(1)として、新丸子駅の状況です!!
下りホーム起点方の状況ですが、約1両分の整備がなされています。
安全設備の幅は目測で1.5m程度でしょうか。
安全設備といっても異常時にはホームの代わりに使用する設備ですので、最低限求められる機能は整備する必要がありましょう。
異常時を想定した時、この安全設備を車いすやベビーカーが通行できる程度の幅を確保している感じかなぁと思う次第です。
その前提で安全設備の幅を確保しているとするならば、現行の既設ホームとの繋ぎの柵は支障していますし、柵と柵に挟まれた施設も撤去する必要がありそうですね。
工事期間は後述のとおり掲示に10月中とあり、もう少し工事があるのかと思います。
それまでに開閉式の柵に置き換えるのではないかなぁと考えます。
上りホーム側も同様の状況です。
この安全設備を設置するにあたり、電気関係の施設等を目黒線側にシフトしたかどうかは分かりませんが、狭いスペースにそれら施設と共存した形になっているのが分かります。
安全設備の構造としては、簡易とは言えしっかりとした鋼構造になっていて、あくまで材料は一般のホームと違いますが、機能は確保している感じですね。
この掲示に具体的に「10両編成が臨時停車した場合の安全設備」とありますね。
このタイミングの整備であることがやや疑問もありますが、今後急行の10両が増えていくとか、次の段階を踏まえているようにも感じる次第です。
下りホーム終点方の状況ですが、起点方と同様の状況ですね。
ホーム端部には業務用の階段と扉があるのですが、この機能は生かしつつ、安全設備側の柵の置き換えを行うのかな?といった状況です。
10両用の臨時停止位置目標はまだ設置されていないようです。
上りホーム終点方は他と異なり、一部既設施設の支障によるのか柵が未設置になっています。
仮設の単管で柵的な細工はしていますが、10月までに完了させればよさそうなので、この仮柵は工事をするためのものなのでしょうか?
以上、新丸子駅の状況でした。
その(2)に続きます!!