図－１：下り方面（起点方）利用状況データ

　＜全体の利用状況＞

　京王線系統の特急が４９％、相模原線系統の特急が２２％、区間急行が９％、快速が１１％、各駅停車が９％という分担率になっています。

　特急が全体の７１％、下位優等が２０％、各駅停車が９％というバランスになっており、速達需要が高い事が伺えます。

　先日の明大前の段階では特急とその他の列車で半々分担している状況でしたから、下位列車が調布までの近距離区間の利用を担った結果がこのバランスという事かと思います。

　特急が３本になり、以前の２本時代よりは確実に利用率が下がっている訳ですが、２本になると以前の調査結果で分かるとおり全体的に利用率が高くなり、特急はある程度混んでいてもスジを立てたほうが良いという考え方はあるかと思います。

　オイラもそう感じていたので、橋本特急の改正概要が明らかではなかった際は、増発ではない予想をしていました。

　しかしながら、こうして効果が出ているのを見ると、仮に下位優等に置き換えたとして、その下位優等が集客することが出来るか？と考えると、現行の区間急行と快速を見るとスジの設定から見ても難しそうで、現行ダイヤの特急スジに万遍なく徐行要素を与えることで全体パターンを維持するという枠組みの中では特急３本体制（続行含む）が望ましいところかなとは感じます。

　このあたりは後日別途コメントしたいと思います。

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　＜編成中の利用傾向＞

　特急は後ろ寄り車両の利用率が高く、明大前で多少中和されるものの新宿の構造による所が大きく出ている状況です。

　その他列車は利用率そのものが低く全体的に空いていますが、編成中央部は比較的利用率が高い傾向になっています。

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　＜橋本特急の意味合い＞

　新宿２番線発車という他の特急とは異なる条件を持ちながら、同等の利用状況になっていることから狙い利用があるものと考えていましたが、先日のその(1)でコメントした通り、調布で後続の高尾山口特急に乗り換えている人も一定数いるようです。

　調布までの利用は先発列車であることから機能していると思っていましたが、調布までの区間において後続の高尾山口特急に乗らせない事で着席可能者を増やしており、利用分散効果も果たしている事が確認できました。

　橋本特急の調布から先の利用が京王線系統特急のそれに及ばない所から見て、停車駅が増えてもなお絶対数の差を感じるところですが、少なくとも下りについてはこうした機能を有しているところから増発効果を発揮している存在と捉え、改善と見て良いのかなとは感じているところです。

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図－２：上り方面（終点方）利用状況データ

　＜全体の利用状況＞

　京王線系統の特急が５９％、相模原線系統の特急が１３％、区間急行が８％、快速が９％、各駅停車が１１％という分担率になっています。

　特急が全体の７２％、下位優等が１７％、各駅停車が１１％というバランスになっており、下りとほぼ同等になっており速達需要が高い事が伺えます。

　特急は厳密に見れば、単独運転の高尾山口系統のほうが利用率が高く、調布までの利用率は昨日コメントした通り八王子特急よりやや低い利用率でしたが、結果概ね同等程度になるようでうまくいっているなと感じる所です。

　快速と区間急行の終点方到着時の利用状況からすると、八王子特急がもう少し利用率が高そうでも良さそうですが、相模原線からの利用がすべて新宿方面に向く訳では無いですし、近距離利用も集める快速の利用者のうち、調布下車や京王線下り方面利用といった要素も有りそうです。

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　＜編成中の利用傾向＞

　グラフを見て分かるとおり、京王線系統の特急が調布の乗車、各列車からの乗り換えを一気に集客して利用率が高くなっているのが分かります。

　単に駅の乗車だけではないので全体的に利用率が高くなっている訳ですね。

　橋本特急は調布到着の傾向に沿った形になっており、その他列車は基本特急系に流れたあとの利用という事で空いた状態になります。

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　＜橋本特急の意味合い＞

　先日の終点方でコメントした通り、上りは続行運転の後走行であり、相模原線内の全体の利用のパイ、スジ上の集客に限界があることから、京王線系統の特急と比べて利用率が低くなっています。

　これは仕方ないところであり、そうは言っても橋本特急の設定でシフトしている分で八王子特急へのシフトが少なくなっている訳ですから、これはこれで良しとするしか無いのかなと思います。

　調布では続いて特急が来るというアナウンスはありますが、八王子特急がそれほど混んでいる訳では無いので、わざわざ見送る状況ではないという事ですね。

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　以上です!!

　鉄道ピクトリアルの発行に刺激されて、明大前、千歳烏山、調布と調査をしたので、後日個人的な見解をまとめてみたいと思います。

　今日はこんなところで。