2014年10月17日

2014年10月17日京王線明大前駅夕ラッシュ時混雑調査

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 2014年10月17日に京王線明大前駅において夕ラッシュ時の混雑調査をしましたので報告します。

 調査目的としては、都営線からの直通列車比率が高い時間帯における利用状況の傾向確認と、橋本特急新設後時間が経ったので、特急系統の利用傾向がどのようになったのかを再確認することでした。

 以下、コメントです。

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図:京王線明大前駅夕ラッシュ時利用状況データ

 <全体の利用傾向>

 八王子特急の利用が高く、特に単独運転の列車の混雑率が高めになっています。

 橋本特急は後続行の設定のため、八王子特急より利用率は低いものの、下位優等である快速や急行(橋本行)と同程度の状況になっており、空いている訳ではないことが分かります。

 各駅停車と急行(調布行)は立ち客少々程度です。

 全体的に特急に利用が集中している状況で、その偏りもあって他の列車は利用に対して輸送力がある状況なので、着席率も高く編成全体の利用も万遍ない形になっており、その中で多少中間車両の利用率が高めかなぁというところですね。

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 <特急の利用状況について>

 夕ラッシュ時は八王子特急が9・11分間隔(18:40からは等間隔)で設定され、橋本特急が八王子特急の後続行(2分後)で20分間隔で設定されます。

 20分サイクルあたり3本の特急を単純な前列車間隔で見てみると、単独運転の八王子特急と続行1本目の八王子特急は同等程度集客する形になりますが、実際には単独運転のほうが利用率が高くなっています。

 18:06の八王子特急の2,500pから着席している人800p分を引くと1,700p、18:16の八王子特急の1,870pから同じく800pを引くと1,070p、18:19の橋本特急の1,330pから800pを引くと530pとなり、単独運転列車の立ち客≒続行運転列車2本の立ち客となっています。

 よって、状況としては「後続に橋本特急がある場合は、橋本特急利用者は混んでいる八王子特急には乗らない」といった感じかと考えます。

 橋本特急も後続行で集客力がない中でも利用率がそこそこという事もあり、これはこれで仕方ないところかなぁと思うところ。

 むしろ急行以下の列車が単独運転の八王子特急をケアー出来ないだろうか?という感じですが、桜上水待避の急行の利用率を見る限り、特急のケアーは特急でしか出来ないという事なのでしょうね。

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 <調布行急行について>

 調布行急行が都営線からの直通列車として増発される時間帯ですが、利用率は立ち客少々程度と各駅停車レベルにしかなっていない状況です。

 調査時間帯では3本の列車の状況が確認できますが、1本だけある10両編成は10両であるがゆえに他の2本より利用が多くなっており、それが多少後続の特急の混雑緩和に繋がっているものの、座れるだけしかシフトしていないとあり、設定効果は正直あまり無いなあといった感じです。

 急行、快速系の利用率が高ければ、この列車が無い事による影響が出てくる懸念もありますが、特急と比べて空いている事もあるため、この増発リソースは特急系のほうが全体的に見て良いのかなぁとは思うものの、スジ構成上の都合もあり難しいところですかね。

 以上です!!