写真－１：手柄山交流ステーション全景

　手柄山中央公園の一角に手柄山交流ステーションがあります。

　元姫路モノレールの手柄山駅の施設を2011年に改修して、ホール施設、水族館、そしてモノレール展示室としてオープンしています。

写真－２：モノレール展示室のロケーション

　手柄山交流ステーション内の２Ｆ部分の約半分のスペースがモノレール展示室になっています。

　併設して水族館が並んでいる独特なシチュエーションですが、元々の駅施設からレイアウトを変えていないからという事なのでしょうね。

　１Ｆ部分からはモノレール線路と車両を下から見上げるアングルで確認することが出来ます。

写真－３：姫路モノレール車両全景

　２Ｆのモノレール車両の展示部分です。

　元ホームの部分を活かした構造になっており、あたかも実際の乗車ホームのような雰囲気が切なくも感じます。

　車両は窓も大きく結構近代的なデザインで、現役でもおかしくないような気がしますね!!

　１両は車内に入れるようにドアが開いており、座席に座ることも出来ます。

写真－４：姫路モノレールの概要

　昭和４１年の開業からわずか８年の昭和４９年に運行休止、昭和５４年に廃止という短命の存在でありました。

　開業初期は姫路大博覧会の輸送というイベント性もあって好評だったようですが、ゆえに路線背景が一般利用として見込めなかったのは残念なところです。

　運賃の高さが指摘されていたようですが、姫路、手柄山という区間では運賃が安かったとしても厳しかったのかなぁと思います。

　ロッキード式という構造はここと向ヶ丘遊園のモノレールだけだったようで、その特殊な構造も維持・管理していく上でネックになっていたという点もありましょう。

写真－５：姫路モノレールの運行概要

　やはりダイヤに目が向くオイラ。

　運行当初のようですが、姫路発は毎時０、１５、３０、４５分発、手柄山駅発は毎時０８、２３、３８、５３分発とあります。

　所要時間が概ね４分との事ですから、この時刻を見るとピストン運転で運行されていたものと思われます。

　姫路～手柄山間の１００円という運賃は当時の国鉄や山陽電車が同距離で２０円というレベルだったようで、相当に高い設定であったそうです。

　現在のイメージだと６００円とかそういう感じかなぁ。

　４分間・・・　まぁ行楽地への乗り物として捉えれば「たまに」なにアリかなぁ～といったところでしょうか。

写真－６：掲示されていたモノレール時刻表

　一方で、ホーム部分に掲示されていたモノレール時刻表は、上記の案内とは時刻が異なっています。

　昭和４５年１０月改正との事で晩年のダイヤですが、平日は２０分間隔、３～１１月の日曜祝日は１５分間隔とあります。

　初期と比べると利用の少ない時間帯は運転本数が間引かれたという感じでしょうか。

　手柄山の発車時刻が毎時１０、３０、５０発という事は、姫路は毎時００、２０、４０発だったのかなぁと思います。

　毎時４本の場合も発時刻が運行初期とは異なっていますので、手柄山駅より姫路の折り返し間合いを確保したかったのか、何かしら見直しがあったのでしょう。

写真－７：手柄山駅の模型

　手柄山交流ステーションが手柄山駅だった時代の雰囲気は模型で確認することが出来ました。

　手柄山駅が名称のごとく高台に位置するため、山を切り崩して建物化したようなロケーションになっています。

　ん～、実に乗ってみたいシチュエーションです。

　つくづく残念であります!!

写真－８：むかし営業運転していたモノレール

　姫路モノレールに関する掲示は色々ありましたが、それは皆様に実際に訪れていただいて見ていただくとして、個人的に印象に残った部分についてコメントを。

　４０歳のオッサンの幼少時代、モノレールといえば世田谷に住んでいたこともあり、遊園地で乗れるものという印象が強かったです。

　それは、向ヶ丘遊園、よみうりランドという近隣場所に２つのモノレールが存在していたことが大きかったのかなと思うところ。

　よみうりランドは遊園地施設の周囲をぐるっと周回する路線のため、必ずしも乗る必要が無く、親におねだりして乗ったような記憶がありますね。

　向ヶ丘遊園は比較的近年まで走っていたこともあり、記憶もバッチリです。

　その他は幸いにして奈良ドリームランドと犬山の２つに乗れました。

　これでも半分か、、、

　やはり本音としては姫路と大船の２つに乗ってみたかったなぁという感じ。

　実にオッサンの心をくすぐる場所でした♪♪