2015年5月29日メトロスナチカを見学しました!!
2015年5月29日に東京メトロ南砂町駅付近に設けられたインフォメーション施設「メトロスナチカ」を見学することが出来ましたので、感想をば。
以下、コメントです。
南砂町駅の改良工事完成は5年後の2020年です。
この工期の長さがインフォメーション施設をつくる最大の理由なのかなぁと感じるところです。
地下駅でこれだけの規模の改良をする事例って殆ど無かったですよね。
土木屋としてみれば大変な工事という事は良く分かるのですが、一般の方々にはなかなか伝わりにくいように思う訳で(地下工事で目に見えないですしね)、そのあたりをアピールする意味合いが大きいんだろうなぁと思うところです。
施設内の一角に、工事概要、ステップの紹介、現状の各工区の状況説明が掲示されています。
先日の各工区の状況はこちらの説明を参考にしました。
地中の工事は見た目で判断できませんのでね(笑)。
まずは土留工事となります。
掘削に先だって連続壁を構築する訳ですが、ヤードが確保できているためか、ちまちまと単独の杭を施工するのではなく、溝を掘ってからガイドライン的なコンクリート製品でガイドをつくり、掘削後にまとまった鉄筋のブロックを据付けてコンクリートを打設する方法を取るようです。
この土留のラインは写真-3の右側部分に示すとおり、既存の地下函体の左右になりますが、そこは拡張部分を踏まえて中野方面線側が離れた位置となっています。
続いては地盤改良工事となります。
南砂町は以前海だった場所で、水分が多いと説明にありますが、地下水位も高いんじゃないかなぁという感じはします。
そのため、掘削を安全に行うため既存地下函体の床版周辺の地盤改良を実施します(写真の右側のオレンジ色の範囲)。
具体的にはセメントを高圧噴射させながら土に混ぜて強度を増す形です。
分かりやすく施工方法が図示されていて良いですね!!
続いて掘削工事となります。
地上部にヤードがあると言っても道路もありますので、覆工を設置した後は必要最低限のヤードでやりくりをする形になる模様です(7割くらいのスペースが工事範囲という感じですが)。
図のイメージだと既存の函体にも杭が乗っていますが、柱部分の上部になっている等、荷重を踏まえての配置ということになりましょうか。
ステップ的には次段階となっていますが、掘削を進めながら既存地下函体の上床部分(図面では中床という表現)の拡幅部分の構築を行われるようです。
これにより土留めの支持を本体構造物によって行い、移行の施工の安全性を高める方法です。
その後拡幅ホーム部分を含めた下層部分の函体を構築し、最後に上床部分を構築して完了となります。
こうして見るとステップは分かりやすいですが、やはり地下工事なので色々と大変な面がありそうですね。
工事のイメージが持てたのは収穫でした♪♪
お子様にとって楽しめる場所にという事かと思いますが、運転シミュレーターが設置されていました。
空いていたのでやろうと思えばやれましたが、運転に興味は無いのでパス(笑)。
本格的な施設なので、好きな方は楽しめそうでしたよ!!
以上、メトロスナチカの状況でした。