2016年3月6日仙台市営東西線施設調査(13)
2016年3月6日に仙台市営東西線の施設調査を行いましたので複数回に分けて報告します。
その(13)として、仙台駅のホーム階施設状況です。
仙台駅は駅の規模が他駅とは異なります。
利用的な面での施設規模の必要性であったり、乗換構造の関係での必要性の結果という感じですが、ホーム有効長が長く上下列車の停車位置をずらす対応が出来る形になっており、ホーム幅も広くなっています。
ホーム施設の状況は、掲示されている案内図が分かりやすいので、これで示します。
この案内図が「追加掲示」されている状況から、幾分昇降設備配置が利用者に分かりづらいのかなとは感じるところです。
その最大の理由として、東改札口側(荒井側)の設備配置が特殊という部分がありましょう。
八木山動物公園側、ホーム中央部の施設が南北線既存施設に対して構造制約上位置が決まっている事から、こういう形になっているのかなとは感じますが、JR乗換口という事もありこうした案内追加対応がなされたと見るべきかなと感じます。
以下、八木山動物公園側から状況説明をしていきます。
八木山動物公園側端部に位置するエスカレーターと階段の状況です。
2人用幅タイプのエスカレーター2基に階段が併設される規模に他駅との差を感じますね。
西改札および南北線乗換用のエレベーターです。
もう1つのエレベーターが荒井方端部になっているため、位置的に最も利用しやすい形となっています。
中央部に位置しており、東改札および南改札へのルートとなっています。
エスカレーターが上り2基、下り1基の計3基でメインルートを想定している形かと思います。
東改札口の上りエスカレーターです。
階段と対となる下りエスカレーターが裏側に配置されていることから、単体での存在です。
構造と安全対策上、荒井方乗り場側に壁があり、視認性が悪いのが難点ではありますが、仕方ないところですね。
写真-6の裏側となる、下りエスカレーターと階段の状況です。
位置的に八木山動物公園方面乗り場からは外れており、荒井方面乗り場の端部付近となります。
先頭車は他駅の構造上比較的混む位置ではあるのですが、降車した際に上りのエスカレーターが前述の通り分かりづらい感じではありますね。
端部のエレベーターは省略です。
東西線の施設は南北線の地下トンネルの下に位置していますが、交差部の天井高さが低くなっている点から見て、構築の制約は大きかったものと想定されます。
既存の南北線のコンコースがホーム階より上部となっているため、南北線と直接昇降設備を結ぶには東西線を深くする必要が出てきて現実的ではない・・・
となると、東西線は南北線に近づけつつ、東西線からコンコース階を介して南北線に乗換えるルートをいかに最短にするかと考えると、こういう構造になるんだろうとは感じますね。
複雑に見える部分にも制約による調整・配慮を感じるところです。
その(14)に続きます。