ダイヤ想定手法のご紹介をば!!
小田急線の複々線完成時の朝ラッシュ時の運転本数がプレスで示されました。
最大区間で合計36本運転、新宿方面24本、千代田線直通12本という具体的な数字が出てきたことで多少なりともテンションが上がってきましたが、どういうダイヤになるかはじっくり考えていきたいかなぁと。
ここではダイヤ想定の自身の手順を示しておきたいと思います。
具体的なダイヤ想定ではなくネタ寄りですが、すみません・・・(苦笑)
何をするにもまずは現状把握!!という事で、だいたいのケースでは現状ダイヤを確認します。
現行ダイヤを作成して、それをベースにいじることが多いですが、白紙ダイヤ改正が想定される場合はあえてポイントだけ確認する場合もありますかね!!
それでも無難な形に留まるのは、現状の良い部分というかキモがある程度見えてしまっている事で、それを崩す思考に至らないという性格でしょうか・・・
今回の小田急に関して言えば、混雑面のキモがあるので、それをどこまで弄れるか・・・ですよね。
手堅い部分を変えず、変更可能な要素を弄るのがセオリーでして、写真-1で分かるとおり急行はキープして準急と各駅停車の弄りでどうにかできないか模索しているのがアリアリです。
弄りポイントを決めたら、全体のパターンに対して守るべき接続等を踏まえてラフなスジを引きます。
この時はあえてダイヤの時間軸を考えず、列車配列で考える場合が多いです。
相対的な関係性を確認して、いけそうなら時刻に反映させるという流れが個人的に好きでして、今回の小田急の場合は向ヶ丘遊園・登戸という複線区間から複々線区間に対して、どのように増発をさせるかを考えた次第です。
続いて、ダイヤパターンのイメージを浮かばせつつ相対時刻でパターンをつくって行きます。
これも詳細な図で書いてしまうと無難なパターンに収まってしまうので、行けるか行けないかは別としてラフに書きます。
相対時刻でパターンをつくり、サイクルに収まるか?とか、接続が出来るか?とかを考えます。
ここで公式プレスに前提条件があれば、それは守るように調整しますが、その結果上手くいかない事も多く、何パターンか策定して次に進みます。
その結果がトップの写真で、現行ダイヤをベースに策定したパターンをはめていく訳ですが、ここで挫折する場合が殆ど・・・
なかなか上手くいきませんが、何とか形になったものが皆様の目に入る「想定ダイヤ」になる訳です。
以上、何かの参考になれば!!