2016年11月18日東急東横線自由が丘混雑調査
2016年11月18日に東急東横線自由が丘にて朝ラッシュ時の混雑調査を実施しましたので、報告します。
祐天寺駅の追い越し線整備がまもなく完成し、朝ラッシュ時に優等系が各駅停車を通過追い越しするようになる模様ですが、混雑面的にどうなるのか?という疑問も・・・
そのため現状を把握しておこうというのが実施主旨です。
以下、データとコメントです。
図:東急東横線自由が丘駅朝ラッシュ時混雑調査データ(7:38~8:38:ピーク60分帯)
<全体の混雑傾向>
最ピーク60分帯で見ると、通勤特急と急行の混雑率が高く190%程度、自由が丘における無待避各駅停車が140%程度、待避各駅停車が100%程度となっています。
編成の混雑傾向を見ると、通勤特急と急行の1、2両目が他車両より幾分空いているのを除き、概ね均等化された状況になっています。
最ピーク時間帯は8:00~8:10頃で、10両編成の優等列車設定のちょうど中間時間帯であることが分かります(最ピーク60分帯の優等が10両になっていると言えますかね)。
優等列車は殆ど満員状態になっているため、この時間帯のみ待避する各駅停車の利用率が高くなっているのが特徴的です。
待避する各駅停車はここから起点方において前列車間隔が広がるため、あまり混み過ぎると集客面で厳しくなる部分があり、中目黒段階の混雑が懸念されるところです。
また、このピーク帯列車は幾分遅延している事で却って混雑を生じさせている面がありそうで、特に急行は停車駅が多くて遅延を取り戻し辛いところが弱点になっていそうな感じですかね。
現行ダイヤはダイヤサイクルが綺麗に設定され、最ピーク向けのパターン・配慮というものがされていませんが、以前のように通勤特急と急行の配列に配慮するといった部分もひょっとすると必要なのかなと思ったりします。
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<祐天寺の追い越し設定に関して>
祐天寺で追い越しをするとなると、基本ロジックとして直前発車の各駅停車が中目黒および起点方の先着列車じゃなくなるため、そのシフトが後続の優等列車に対してなされると思われます。
通勤特急は中目黒まで無待避のため、現行自由が丘発時点であるキャパ分だけは受け持てるでしょうが、最ピーク帯の2本は殆ど無理で、前後の2本も決して余裕がある訳ではありません。
一方急行に関しては通勤特急と同等混雑であり学芸大学でのプラスがあると考えると、最ピーク60分帯は殆ど無理かなと感じます。
よって、実施については通勤特急のほうがリスクは少なそうで、それでも時間帯の配慮が必要かなぁというのが率直な印象です。
自由が丘時点で直前の各駅停車が空いており、優等も十分に余裕がある時間帯となると最ピーク帯を外した時間帯になりましょうし、時間帯という概念と通勤特急の可能性が高そうという概念2つのミックスで追い越し設定がされるかと捉えています。
プレスが正式に発表されたら、改めて考えてみたいと思います!!