2010年3月16日

JR武蔵小杉駅の乗り換えを試してみる!!

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 JR横須賀線の武蔵小杉駅が3月13日に開業しました。

 時間を見てチェックしに行きたいなぁ~と思っていましたが、宿直だった今日は夕方勤務開放されたので(それでも若干残業がありましたが・・・)、いつもよりは早い時間に現地に行けるかな?ってことで、訪れてみました!!

 施設関係はのちほど報告するとして、皆さんが注目しているであろう南武線との乗り換え時間について最初に報告しておこうと思います。

 最小乗り換え時間ということで、最も条件の良いドア間で計測しています。

 連絡通路利用と改札外利用でどの程度の時間になるでしょうか?

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 開業前の2月6日にも改札外乗換え時間を計測しており、道路状況をコメントしています。

 以下を参照ください。

<開業前の横須賀線~南武線改札外乗換えタイム計測>
 https://okiraku-goraku.com/2010/02/post-515.php

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 まずは、連絡通路乗り換えです!!

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写真-1:連絡通路の掲示(その1)

 南武線ホームに掲示してある連絡通路案内です。

 オイラも改めて認識しましたが、あくまで今回使用開始された連絡通路は暫定構造でありまして、最終形状よりも迂回する形のものです。

 乗り換え時間を要するという認識は構造上誰しも感じる部分なので、あくまで暫定であるという事はアピールしておきたいニュアンスを感じますね。

 右側に本通路と臨時通路の違いが分かりやすく示されていますが、暫定通路はやや大回りで狭いよという事を言いたげな、そんな感じです。

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写真-2:連絡通路の掲示(その2)

 別のパターンの掲示です。

 着目すべきは、川崎方面ホームから横須賀線方面に向かう際のこ線橋にエスカレータとエレベータが無いため、利用する際には従来の改札口側にあるエレベータ・エスカレータを利用して立川方面ホームを経由する旨が記載されていることでしょうか。

 たしかに川崎方面ホームから連絡通路に向かって進むと、階段しかありません。

 反対側には上下エスカレータがあるのに、用地の関係上階段を設けることしか出来なかったための措置のようです。

 大半の利用者は階段を利用するのでしょうが、エスカレータとエレベータを利用する場合には相当大回りの利用になってしまうのは仕方ないところでしょうか・・・

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写真-3:連絡通路状況1

 それでは、実際に移動してみましょう。

 南武線川崎方面ホームの先頭車1つ目のドアから徒歩移動スタートです。

 前述の階段は幅が狭く、朝ラッシュ時は対面利用があると片方向2~3列程度になりそうで、ここが一つのボトルネックになりそうな感じです。

 南武線を超える横断通路の幅は階段部分より広くなっているため、階段部分を挟んで両方向がドン詰まりそうかなぁ・・・

 横断通路を越えると、反対側とは異なりエスカレータが上下1基ずつ配置されており、階段の幅もそこそこあるので、ここはスムーズに移動できそうです。

 とりあえずエスカレータの右側を歩いてみました。通勤時の自分なら歩くだろうな、という事で。

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 南武線のホーム部分を超えた部分の状況が写真-3です。

 途中までは最終通路部分なので、最終構造になっている部分が多いですが、写真の右側(全体幅に対して40%くらい?)は仮フェンスで塞がれて居ます。

 が、下部部分の構造はできていて、その形状から動く歩道のようですね。

 今日は使えないので、ひたすら歩いていく事になります。

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写真-4:連絡通路状況2

 綱島街道、新幹線、横須賀線を越える部分は、通路が何度も折れ曲がっています。

 暫定通路のため、通路として確保できるルートを選定した結果の線形という感じですね。

 幅もまちまちで苦労が伺えます。

 ただ、幸いな事に勾配は殆どないため、移動はラクです。

 仮フェンスに囲われているため、景色は殺風景ですが、所々ある透明部分がアクセントになっている感じなのは良いですね。

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 横須賀線を越えると90度右に折れ曲がりますが、その曲がった直後の視界が写真-4です。

 まだまだ続くという感じですが、時計を見るとまだ3分少々で、都内の地下鉄乗り換えなら結構ありうる時間かな?といったところ。

 事前に抱いていた印象より短く感じるのは、まわりに自分と同様に移動している人が多いという群集心理もあるかもしれません。

 夕ラッシュ時という事もあり、両方向とも結構な乗り換え客が居て、皆さん一生懸命歩いているので、何となく自分も・・・という気持ちになってしまうのかな?

 不思議なものです。

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写真-5:横須賀線ホームに到着(時間6分41秒)

 写真-4の折れ曲がり点がちょうど中間地点という感じでしょうか。

 しばらく進むと横須賀線ホームへ上がる階段が見えてきたので、それを上がって一番近いドア位置シールまで進んでストップウォッチのボタンをピッ!!

 6分41秒33でした。

 これは最短距離かつベストな条件での時間ですから、実際には南武線、横須賀線の乗車位置、通路の混雑状況により、更に時間がかかることになると思います。

 掲示物では8分とか10分なんて示されている訳ですから、6分台なら言われているほど遠いという感じではないのかな?と思ったり。

 本通路開通時は横須賀線の階段位置が南武線側に移動しますし、ルートも短縮します。

 そうなれば、乗り換え距離の絶対時間も心理的時間もグッと減るものと思われます。

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写真-6:横須賀線南口改札付近コンコース状況

 続いて、改札外乗り換えです!!

 横須賀線武蔵小杉駅の開業と合わせて設置された南口を介しての乗り換えになります。

 このコンコース自体は先ほどの暫定通路と繋がっており、横須賀線ホーム上にある総てのエスカレータ、エレベータ、階段から南武線方面にも南口改札にも向かうことが出来ます。

 しかし、南口改札を介して乗り換えるならば、やはり近いエスカレータを使用したいものです。

 よって、南口改札に向かう下りエスカレータに最も近いドアからの移動を開始することにしました。

 いくら近いといっても、南武線方面に向かって反対側に進むのは、いかにも遠回りという感じで少々心が折れます(苦笑)。

 エスカレータは2列タイプなので、右側を歩いて降ります。

 コンコースの幅はそれなりにありますので、改札はスムーズに抜けることが出来そうです。

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写真-7:綱島街道付近状況

 改札を出て、通路に沿って進むと、駅前ロータリーとなります。

 ここからは、前述の2月6日のコメントを読んでいただけると道路状況が分かるかと思います。

 やはり綱島街道では信号に引っかかってしまいました(笑)。

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写真-8:南武線川崎方面ホームに到着(時間10分30秒)

 南武線の改札を入り、川崎方面の下りエスカレータルートを利用して、右側を歩きホームに降りました。

 そして直近のドア位置でストップウオッチをピッ!!

 10分30秒80でした。

 2月6日の調査で10分程度と想定しましたが、思ったより横須賀線ホームから改札を抜けるまでの時間が必要で、結果この程度となりました。

 約10分と言える時間ですので、事前の示された公式タイムどおりといったところでしょうか。

 連絡通路とは約4分の差があり、朝ラッシュ時のロスタイムが4分以上あるならば、改札外移動という選択肢もありそうですが、遠回りという印象が強く、基本的には混んでいても連絡通路かな?というのが率直な感想です。

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 <後日談>

 南武線の隣接駅の向河原駅が横須賀線の武蔵小杉駅に近いのでは?という印象を持っていたので、3月19日の非番の時間を利用して試してみました。

 話題のつながり上、ここに追記したいと思います。

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写真-9:南口駅前の工事お知らせ

 向河原駅まで移動するのに注意すべき点が一つあります。

 それは、現在南口駅前の高架下通路で工事が行われており、最短ルートの移動が出来なくなっているという事です。

 完成は5月末とのことですが、とりあえず今日は迂回して移動します。

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写真-10:駅前広場を迂回する

 ここまでぐるっと廻らなければならないのです。

 時計を見ると、けっこうロスタイムが大きいなと思ったり・・・

 とりあえず道路を進んでいきます!!

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写真-11:向河原駅を目指す!!

 向河原駅までの移動は一本道で、信号が無いのでサクサク進めるのが良いですね!!

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写真-12:南武線立川方面ホームに到着(時間10分03秒)

 南武線の踏切を渡って、改札を通り、遠い側の立川ホームに移動すべくこ線橋を通ります。

 そして階段を降りてドア前シールに到着したところでストップウオッチをピッ!!

 10分03秒93でした。

 駅前の迂回があったものの、それを差し引いても思ったより近くなかったなぁという印象です。

 地図で見ると絶対距離は近いのかもしれませんが、横須賀線の改札から直近のドアまでの位置が遠いこともあり、連絡通路ルートの良さが感じられるという結果になってしまいました。

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 参考までに、帰宅時に利用した稲田堤~京王稲田堤間の移動が5分50秒でした。

 仮に武蔵小杉の連絡通路が本通路となれば、現行の所要時間から考えて、同程度の所要時間になると思われます。

 稲田堤の乗り換えも決して便利な状況ではありませんが、通勤ルートとしての選択肢に成り得ていることを考えると、武蔵小杉も同じではないかと考えます。

 開業初期において、一定の利用があることが現地で確認できたこともあり、何やかんや利用されるのではないかな?というのがオイラの感想です。

 ご参考まで!!