2011年3月 2日

東武東上線2011年3月5日改正ダイヤ 夕ラッシュ時分析

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 東武東上線2011年3月5日改正ダイヤを分析したいと思います。

 最後は夕ラッシュ時ダイヤです!!

 主な変更点としては、

 1)TJライナーの増発
 2)急行の12分等間隔化

 これが実際のダイヤではどのようになったのか、確認してみましょう。

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図:東武東上線・越生線ダイヤグラム 夕ラッシュ時

 TJライナーの増発がされましたが、これによる準急の削減はありませんでした。

 改正プレスでは準急についての記載がなかったため、準急の置換えか?と思ったオイラですが、それはダイヤ構成上優等の徐行をさせずにTJライナーが綺麗に30分間隔に設定できるだろうか?という疑問があったからです。

 特に今回のダイヤでは急行の池袋発を12分等間隔にするという縛りがあったので、なおのこと本数増は無いのかなと考えていたのです。

 結局のところ単純増加という形になりましたが、それはやはり優等列車のスジを幾分寝かせたり時間調整をしたりという現実的な対応を含むものになったことがダイヤを作成してみて分かりました。

 まぁ、仕方の無いところでしょうね。

 <TJライナーについて>

 18時~21時台の毎時30分に増発されました。

 1時間おきでは狙って乗ろうという感じではありませんが、30分間隔となるとある程度意識できる間隔と言えるのではないかと思います。

 池袋は始発駅ですから、座ろうと思えば列車を待つ必要がありますが座れます。

 その「座ろうと思えば」にかかる労力に対して、300円がどうか?というのがポイントになろうかと思います。

 個人的にはTJライナーの対価として速達・着席サービスの他に池袋で待たなくて良いという部分が大きいように感じられる訳で、座るために待つ時間を仮に急行の平均運転間隔の2倍とすると24分になりますから、30分間隔にしても利用率は見込めそうだなと感じる次第です。

 スジ的には、増発列車もふじみ野と川越市で緩急接続がキープされ、TJライナーを利用させるパターンになっていますね。

 増発列車は次のTJライナー運用を考慮しなくて良い為か小川町行になっているため、遠方区間直通列車の意味合いでも機能する列車になりそうです!!

 <急行と準急について>

 増発TJライナーが置換えではなく増発のため、輸送力自体は従来と同様です。

 とは言え、旧ダイヤにおいてTJライナー設定に伴う運転間隔のバラつきが混雑面に影響を与えていたこともあり、それが新ダイヤではTJライナーが増えたこともあって、どうなるかが注目ポイントと言えましょう。

 参考まで旧ダイヤ時の調査結果を示します。

 https://okiraku-goraku.com/2010/03/2010319-1.php#more

 この結果から分かるとおり、ざっくり言えば前優等列車間隔が開く列車の混雑が厳しくなることが分かります。

 そこには急行・準急の違いや、行き先といった要素が絡んできますが、短的に言えば急行スジに混雑面で不安が無い設定になっているかどうかというのが重要かと考えます。

 新ダイヤでの急行は12分等間隔化が行われ、池袋発3、15、27、39、51となりました。

 この5本の準急を含めた前列車間隔を見てみると、3(12分)、15(7分)、27(6分)、39(4分)、51(5分)となっており、準急を挟まない3分発の急行の混雑がTJライナーを挟むとは言え懸念する部分がある他は大丈夫そうかなと感じます。

 ただ、急行の混雑が顕著になってくるとある程度混雑が厳しくない準急にシフトする流れもあることから、51分の急行の5分前、3分の急行の5分後に準急があるので、急行だけが混むのもある程度のレベルで収まるのではないかとも感じます。

 そのあたりは利用者がどう考えるかなので、いずれ調査して確認したいところですね。

 池袋の折り返しが厳しいので、ダイヤ構成上仕方ないのかもしれませんが、やっぱりTJライナースジ前後の急行と準急の間隔が開き、それ以外の部分で密集してしまうアンバランスの解消は難しいようです・・・

 なお、急行と準急の本数は池袋口では維持されましたが、急行小川町行1本が森林公園行に、準急森林公園行1本が川越市行にそれぞれ短縮されたため、川越市以遠はこれらリソースを増発のTJライナーに置き換えた形になります。

 川越市~森林公園間については、急行をふじみ野で待避した準急、いわゆる4分後追い準急スジの削減であるため、比較的利用率の低い列車を削減した形にはしているようです。

 ふじみ野以遠は300円が不要なTJライナーに乗ってね!!という事で、まぁ許容できるかなと思います。

 <普通・地下鉄直通について>

 池袋口の普通は本数が8本と旧ダイヤから維持され、優等列車の間隔がある程度等間隔であるため、日中時のような間隔のバラつきもなく、概ね旧ダイヤ程度の混雑率に収まるものと思います。

 旧ダイヤがTJライナーと準急、急行と準急という30分に1回ある続行を一まとめにした緩急1:1パターンだったため、普通の優等待避は中板橋のみという形が組めましたが、新ダイヤでは一部パターンが崩れたため、上板橋の待避が生じるとともに、1本のみ中対橋と上板橋の2回待避となってしまいました。

 これは優等スジの確保上仕方ない部分という見方をしています。

 地下鉄直通については、地下鉄線内のスジが若干変更したことを受け、直通スジが変更されるとともに、志木~川越市間の本数が1本削減されました。

 これはTJライナー増発に伴う本数調整かどうか分かりませんが、急行スジの見直しに伴い各駅停車スジが続行している部分が解消したという意味合いもあり、日中時の増発とは逆に可能な整理をしたということかもしれません。

 以上、東武東上線2011年3月5日改正ダイヤの分析でした!!